質的データ分析法―原理・方法・実践

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質的データ分析法―原理・方法・実践

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  • サイズ A5判/ページ数 211p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788510951
  • NDC分類 002.7
  • Cコード C1036

出版社内容情報

目 次
第Ⅰ部 質的データ分析の基本原理
第1章 7つのタイプの「薄い記述」
第2章 豊かで厄介な質的データ
第3章 定性的コーディング
第4章 脱文脈化と再文脈化
第5賞 事例―コード・マトリックス
第Ⅱ部 質的データ分析の実際
第6章 資料を整理する
第7章 コーディングを行う
第8章 分析の方向性をさぐる
第9章 概念モデルをつくる
第10章 報告書を書く
補 章 マトリックスの成長と進化
付録 質的レポート・チェックリスト他

 質的研究に関しては「必ずこれを守らなければならない」という、厳格なルールがあるわけでない。もっとも、だからと言って、決してどのようなやり方で研究を進めてもよいということではない。・・・つまり、質的研究の場合には、「金科玉条」ないし鉄則のような厳しいルールは必ずしもないのだが、一定の「ガイドライン」はたしかに存在するのである。(「はじめに」より)

内容説明

苦労してよい質的データが得られても、質の高い論文やレポートにまとめるのはむずかしい。「薄い記述」を克服し、ワンステップ上の「分厚い記述」に変えてゆくコツとヒント満載の、質的研究必携ガイドブック。

目次

第1部 質的データ分析の基本原理(7つのタイプの「薄い記述」―質的研究の質をめぐる問題;豊かで厄介な質的データ―翻訳としての質的データ分析;定性的コーディング―文脈と概念的カテゴリーのあいだの往復運動;脱文脈化と再文脈化―編集作業としての質的データ分析;事例‐コード・マトリックス―概念モデルの構築)
第2部 質的データ分析の実際(資料を整理する;コーディングをおこなう;分析の方向性をさぐる;概念モデルをつくる;報告書を書く)
マトリックスの成長と進化―「文書‐コード・マトリックス」から事例‐コード・マトリックスへ
付録

著者等紹介

佐藤郁哉[サトウイクヤ]
1955年宮城県に生まれる。1977年東京大学文学部心理学科卒業。1984年東北大学大学院博士課程中退(心理学専攻)。1986年シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)(社会学専攻)。2000年‐2001年プリンストン大学社会学部客員研究員。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。専攻は文化社会学、定性的調査方法論。著書に『暴走族のエスノグラフィー―モードの叛乱と文化の呪縛』(新曜社)(1987年国際交通安全学会賞受賞)、『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会)(AICT賞・第43回日経経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

25
これは、まさに今悩んでいることの脱出方法、どう頑張っていけばいいのかを示してくれる本。◇材料は手元にある、でもそれをどうやって「薄い記述」にならぬようまとめるか(特にディティール偏重型や自己主張型がヤバい)。手順もそうだが、分析の過程でのメモをコードメモ/理論メモ/方法論メモに分けるとか、慣れてる人には当たり前かもしれないが自分には目から鱗。◇学術論文に限った話じゃない、商売でも十分有用。そう、一見ビジネスと関係なさそうな文系の学問の世界だが、そこで鍛えられるスキルや技術は現実世界でパワフルに役立つのだ。2018/02/12

そ吉

4
お馴染みの参与観察の泰斗佐藤郁哉教授の学部生若しくは修士学生向けの質的データ分析のテキストである。 データ整理の内容云々はかなり筆者の思いの強いとこで、必ずしも自分の手法とは当てはまらないが、観察対象者の意味世界を研究者コミュニティの意味世界に繋ぐという点は、成程、学会のお作法というものとは違う研究成果物としての質の確保と理解した。 やたらとQDAソフトの宣伝をしているのが少し気になった。 ★★★☆☆2022/10/31

なさぎ

3
とても読みやすく文章量もそこまで多くないので、サッと読むことができる。しかし——まさに本書の内容通りであるのだが——記述の量は「質的な厚さ」とは必ずしも関係がない、という事実を本書の記述自体が体現している。質的研究において必要な知見・考え方の足がかりとして、本書は非常にためになる一冊と言えるだろう。特に方法論としてのコーディングはすぐにでも実践することができる(完遂することは容易ではないだろうが……)ため、アプローチに悩んでいる場合にはまずここから取り掛かる、というのも良さそうである。2022/05/21

きぬと

2
質的研究(フィルードワークなど)とは、どうやって研究するのかを分かりやすく書いてくれています。①文章をコード化し、②事例のマトリックスに当てはめ、論の穴を見つけたり、また一般的な概念との乖離はないか、③脱文脈化と再文脈化を通した概念としてのストーリを作る。など質的研究の基礎を知るにはいい本でした。なお、実際のフィールドでの素材集めの方法を知るには、「エスノグラフィー入門」など別の本を参照したほうがいいと思います。2017/12/10

itchie

2
事例と概念、具体と抽象のあいだを絶え間なく往復し、整理し、構造化し、ストーリーにする。ジャーナリズムでもビジネスでも政治でも、何にでも応用できるものすごい射程を持った本。この本自体が、披露された方法論をとことん実践していて有言実行。バイブルです。2016/01/07

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