ワードマップ
ワードマップ 安全・安心の心理学―リスク社会を生き抜く心の技法48

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  • サイズ B6判/ページ数 216,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788510340
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 日本は世界でも有数の安全な国と思われていたのは過去のこと、最近では、殺人、傷害、ストーカー、交通事故、不安全な食品、災害等々、数え上げたら切りがないほど、危険に充ち満ちています。避けがたい不運と諦める前に、どうすれば危険を察知できるか、パニック時に起きがちなこと、安全を脅かすのはどんな行動か、安全を脅かされた時の対処等々について、いわば心の護身術を身に付けていれば、いざというときに役立つでしょう。最新の認知心理学が見いだした安全・安心のための必須知識を48のキータームで分かりやすく解説。

 まずは危険情報の収集から。危険情報の特徴は、そのほとんどが、マスコミ、教師、保護者らを通した間接情報であるというところにある。みずからが危険に遭遇することはきわめてまれだからである。そこで間接情報をどれほど自分に引きつけて収集できるかどうかが、ポイントになる。・・・・・・危険情報の収集は、お仕着せのものではあまり役に立たない。通学路の危険性が指摘されるようになってからは、子どもと保護者、教師が一体になって、危険箇所の点検をしてマップを作成するような試みが見られるようになったが、子どもと一緒に、彼らが自分に引きつけてみずから情報を収集していくことが、絶対に必要である。(「危険情報活用力」より) 

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 【関連書籍】
 『 交通事故はなぜなくならないか 』 ワイルド著 (定価3675円 2007)
 『 リスクマネジメントの心理学 』 岡本浩一ほか編著 (定価3675円 2003)
 『 ヒューマン・エラー 』 海保博之ほか著 (定価1995円 1996)

 【新 刊】
 『 ワードマップ エスノメソドロジー 』 前田泰樹ほか編 (定価2520円 2007.8月)

内容説明

危険の予知・いざというときの対策から安全・安心が脅かされたときのケアまで、認知心理学が教えてくれる心の技法。

目次

第1部 危険予知の心の技法(安全・安心の心―安全も安心も心の問題としてみると;安全・安心社会の構図―広範、多岐にわたる安全・安心の領域 ほか)
第2部 安全保持の心の技法(ヒューマンエラー―エラーを事故につなげないことこそ肝心;魔の一瞬―思わず悪魔の存在を信じてしまう瞬間 ほか)
第3部 危険対処の心の技法(集団愚考―みんなで誤る;意思決定―インターネットは意思決定の姿を変えるか? ほか)
第4部 安全・安心回復の心の技法(後知恵バイアス―後からなら何でも言える;安心カウンセリング―被害者も加害者もケアが必要 ほか)

著者等紹介

海保博之[カイホヒロユキ]
東京教育大学教育学部大学院博士課程中退。教育学博士。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授を経て、東京成徳大学人文学部福祉心理学科教授。主な専門領域は、応用認知心理学

宮本聡介[ミヤモトソウスケ]
筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了。博士(心理学)。常磐大学人間科学部助教授。主な専門領域は、社会心理学、社会技術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新橋九段

3
心理学と銘打っているけど実際には技術分野の視点からの話が多かったかな。参考文献リストは充実しているけど内容が散発的でわかりにくい。2017/12/09

2
専門家と一般人には差がある。一般人からのアンケートだと原子力発電が危ないといわれているが、専門家によれば自動車のほうがはるかに危ないという。また一時期少年犯罪が増えているなどの報道があったが、実際には数に変化は無く、凶悪性が増したものが報道されているに過ぎない。それはそれで問題だが、誤認は多く起こっている。2011/03/25

1
原発や交通事故、震災などで被害を受けたものの行動心理や加害者の心理などが書いてあるのだが、広く浅め、読みやすいといえば読みやすい。2011/03/18

KOF-JEE

0
8年前に出版されたこともあり、知っていることも多く、目新しさは無かったのですが、安全について、心理学的側面から多面的要素について考察されており、色々なヒントを得ることができた良書でした。2015/03/12

あっきぃ

0
海保先生が書いた本ということで手に取ってみたが う~ん、わかりづらい 書いてあることは正しいのだろうが、頭には入ってこない2011/12/26

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