出版社内容情報
スポーツは心理学の絶好のフィールド、疑うものはサッカーを見よ!です。そこには性格や態度、攻撃行動がどう関係しているか、不安やストレスは成績にどう影響するか、コーチの役割は何か、動機づけや技能を高めるにはどのような心理学的方策があるかなどの問題が目白押しに並んでいます。本書はこれらスポーツ心理学の基本的なトピックスを、実際にスポーツしたりコーチしたりする実践的な立場から平易に解説した入門書です。
スポーツ心理学の研究対象は広汎にわたる。アメリカのスポーツ心理学者は、学問的スポーツ心理学と応用スポーツ心理学を明確に区別している。学問的スポーツ心理学は、スポーツへの参加とパフォーマンスに影響するすべての要因を研究対象とする。いっぽう応用スポーツ心理学は、スポーツ選手のパフォーマンス向上を目的とする心理学の応用に焦点を絞っている。・・・・・・ここでとりあげた話題、すなわち性格、態度、攻撃行動、ストレスと不安、集団力学、動機づけ、運動技能の体得は、いずれも学問的な興味の対象になりうると同時に、スポーツ選手のパフォーマンスの向上や、ときには観客に対して応用することができる。(「第1章 スポーツ心理学へようこそ」より)
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【関連書籍】
『 システム現象学 オートポイエーシスの第四領域 』 河本英夫著 (定価4410円 2006)
『 私の身体は頭がいい 』 内田 樹著 (定価1890円 2003)
『 スプリット 』 カルメン・マキ,甲野善紀,名越康文著 (定価1890円 1998)
内容説明
性格、態度、学習、動機づけ、攻撃性、ストレス等々スポーツやコーチングと切っても切り離せない心理学の理論を実践と結びつけて平易に解説。
目次
第1章 スポーツ心理学へようこそ
第2章 性格とスポーツ
第3章 スポーツに対する態度
第4章 スポーツにおける攻撃行動
第5章 覚醒、不安、ストレス
第6章 スポーツ行動への社会的影響
第7章 動機づけとスポーツ
第8章 技能の体得
著者等紹介
ジャーヴィス,マット[ジャーヴィス,マット][Jarvis,Matt]
イギリス、トットン大学およびトットンスポーツアカデミー心理学上級講師
工藤和俊[クドウカズトシ]
1998年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。東京大学大学院総合文化研究科助手。専門は身体運動科学
平田智秋[ヒラタチアキ]
2000年筑波大学大学院博士課程体育科学研究科単位取得退学。博士(体育科学)。理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、十文字学園女子大学人間生活学部人間発達心理学科講師。専門は認知脳科学と身体運動の心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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