子どもの妬み感情とその対処―感情心理学からのアプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 177p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788509801
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C3011

出版社内容情報

 妬みが一因となってネガティブな行動が引き起こされること自体は決して好ましいことではなく、養育者や教師から叱責されることになる。しかし、妬みそれ自体を否定してしまうことは、はたして適当だろうか。なぜなら、妬みを経験することによって、努めて何かを得たいというポジティブな動機づけとなったり、自らの要求を正当に主張できるようになったりするとも考えられるからである。要するに、妬みを経験することが問題なのでなく、妬みを経験した後に、どのように振る舞うことができるのかが重要なのである。(「はじめに」より)

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 【関連書籍】
 『 子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス 』 森田京子著 (定価3675円 2007.8月)
 『 二歳半という年齢 』 久保田正人著 (定価2310円 初版1993を復刊)
 『 子どもエスノグラフィー入門 』 柴山真琴著 (定価1995円 2006)

 【新 刊】
 『 質的心理学の方法 』 やまだようこ編 (定価2730円 2007.9月)

内容説明

本書は、これまで見過ごされてきた悪意に関する研究の書である。子どもの妬みに関する実証研究によって、子どもの悪意への処し方のヒントが示唆されている。

目次

第1章 妬みとは何か
第2章 妬み感情とその対処方略(1)―予備的検討
第3章 妬みをもたらすもの―妬み感情の構造と喚起要因
第4章 妬みがもたらすもの―妬み対処方略の構造と選択要因
第5章 妬み感情とその対処方略(2)―因果モデルの検討
第6章 まとめ

著者等紹介

澤田匡人[サワダマサト]
1975年(昭和50年)栃木県宇都宮市生まれ。筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻修了。博士(心理学)、臨床心理士、臨床発達心理士。専門は、感情心理学、発達臨床心理学。現在、宇都宮大学教育学部専任講師。社会的感情に関する研究活動に従事する傍ら、わかりやすい授業(効果的なプレゼンテーション)を目指した教育活動にも力を入れている。平成17年度「宇都宮大学ベストティーチャー賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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