出版社内容情報
健康ブームです。テレビの健康番組で紹介される「からだにいい食べ物」は、あっという間に売れてスーパーの棚からなくなってしまいます。毎日ジム通いの人も多いようです。誰もが望む健康ですが、このように食べ物やエクササイズに関心が集まるのは、健康が自分の努力によって促進できると考えられているからです。本書は、「健康」とはどういうことなのかだけでなく、病気につきものの痛み、医者と患者の関係、病気の心理的な要因、ライフスタイルなど、体とこころの関係について、最新の心理学の考え方をわかりやすく解説しました。
健康心理学は、どのような行動やライフスタイルが身体の健康や、病気の予防と治療に影響を与えるかを明らかにすることに貢献してきた。また、不健康に関連する危険因子をみつけ、よい習慣を特定することで健康管理システムを向上させ、人びとの健康に関する世論を形づくる一翼となってきた。・・・健康というフィールドへの心理学的な応用は、多くの建設的な成果をあげてきた。たとえば、高血圧を下げることや、コレステロール値をコントロールすることなどに役立ってきた。さらにストレスの管理や、痛みの軽減、節煙や禁煙、他の危険性の高い行動(たとえばアルコールの摂取)の緩和にも貢献してきた。健康増進の領域において、健康心理学は定期的な運動や医科検診、歯科検診、「より安全」行動をとること(たとえば、「安全なセックス」など)の奨励にも関わってきた。(「第1章 健康心理学とは」より)
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【関連書籍】
『 心の問題への治療的アプローチ 』 スーザン・ケイヴ著 (定価2310円 2007.9月)
『 システム現象学 オートポイエーシスの第四領域 』 河本英夫著 (定価4410円 2006)
『 病いと人 』 V・ワイゼッカー著 (定価5040円 2000)
内容説明
自己管理から介護、看護、医療の現場まで。健康と心の深いつながりがよくわかる読むエクササイズ。
目次
第1章 健康心理学とは
第2章 社会疫学と健康政策
第3章 病気と痛みの症状
第4章 痛み―評価、管理、そして治療
第5章 医者と患者のコミュニケーション
第6章 病気の心理的要因
第7章 ライフスタイルと健康
第8章 ストレスとストレス管理
著者等紹介
カーティス,アンソニー・J.[カーティス,アンソニーJ.][Curtis,Anthony J.]
英国バス・スパ大学心理学上級講師。前Aレベル心理学チーム・リーダー、「サイコロジー・レビュー」編集主任
外山紀子[トヤマノリコ]
1965年長野県生まれ。東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了・学術博士。津田塾大学学芸学部国際関係学科助教授。専門は発達心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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