出版社内容情報
大切なことは、一冊の絵本を読み合うことにより、そのとき読み合う二人の間でどのようなことで笑いと驚きが生まれ、悲しみあるいは幸せの感情に包まれたかを、反芻し味わうことではないでしょうか。そこで問われるべきことは、たった一度しかない赤ちゃんの時間について語り合うことであり、親子の間には、これほど豊かで不思議な時間が存在していたのだという事実の確認こそが、意味のあるものではないでしょうか。絵本は効果を問いかけるものではなく、絵本を読み合うことでどのような楽しい時間が創り出せたのか、どんな発見や冒険をしたのか、ユーモアに満ちた不思議な時間は存在したのか、子どもの内面世界で何が変わってしまったのか、などについて、語り合うべきものではないでしょうか。(「はじめに」より)
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【関連書籍】
『 二歳半という年齢 』 久保田正人著 (定価2310円 初版1993を復刊)
『 自閉症 』 藤居学、神谷栄治著 (定価1995円 2007.5月)
『 新装版 まなざしの誕生 』 下條信輔著 (定価2310円 2006)
内容説明
絵本は効果を問いかけるものではなく、絵本を読み合うことでどのような楽しい時間が創り出せたのか、どんな発見や冒険をしたのか、ユーモアに満ちた不思議な時間は存在したのか、子どもの内面世界で何が変わってしまったのか、などについて、語り合うべきもの。本書は、誕生後からの赤ちゃんの追跡記録と、アンケート調査を土台にしたインタビュー(聞き書き)記録で構成した事例研究です。
目次
第1章 つなぐものとしての絵本―聴くこと話すことへの強い好奇心
第2章 赤ちゃんの反応に驚く―「こーれは楽しいぞ!」
第3章 自分も絵本に入り込む―「こうやったらね、痛くなかったかもしれない」
第4章 お父さんが選んだ絵本―「俺は読むの下手くそだから」
第5章 『はじめてのおるすばん』を実践する
第6章 幼児は物事を考えたり見たりしている
著者等紹介
佐々木宏子[ササキヒロコ]
1963年同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒業。1966年立命館大学大学院文学研究科心理学専攻修了。1998年博士(教育学)。現職:鳴門教育大学学校教育学部幼年発達支援講座教授、鳴門教育大学附属図書館児童図書室長、日本保育学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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marumo
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ジブリエル
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