精神病とは何か―臨床精神医学の基本構造

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精神病とは何か―臨床精神医学の基本構造

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788509658
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

 精神科医になるための教育において長いあいだドイツで採用されている定番のテキストに「フーバーの精神医学教科書」というものがあります。それは精神医療全般を網羅した総覧で、必読書として今では第十五版が流通しています。しかし日本では、その存在は知られながらも残念ながら邦訳に恵まれず、伝説として語られるばかりでした。――そこで満を持して成ったのが本書。改版のたびに大部となる原書から、全体の屋台骨となる「三分体系」論とフーバーの真骨頂である「内因性精神病――おもに躁鬱病と統合失調症」を選りすぐって紹介します。

 いかなる精神医学の体系も、今日の知的水準では、暫定的な性格をもっているにすぎない。それにもかかわらず、我々はこのような体系を、有意義に、かつ有機的に精神医学の知識を取得し、それらを整理するための基盤として必要としている。それが指針となって、多くの個々の事実を見極め、学ぶことができるのである。このような体系を作成する際には、本質的なもの、変化しないと考えられるものだけが、疾患に特徴的であるとされ変化するもの、変化し得るもの、そして、その人に特徴的なものは、疾患に特徴的であるとは見なされない。ここに「診断中心」の見方と「人間中心・患者中心」の見方との対立が生じるように見える。しかし、両方の立場は互いに排除しあうものではなく、補いあっている。医師は、精神科医もまた同様に、両方の視点のいずれを放棄することはできない。(本文「序章」より)

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 【関連書籍】
 『 心の問題への治療的アプローチ 』 スーザン・ケイヴ著 (定価2310円 2007.9月)
 『 病いと人 』 ヴァイゼッカー著 (定価5040円 2000)
 『 精神病というこころ 』 松木邦弘著 (定価2520円 2000) 

 【新 刊】
 『 レクチャー 精神科診断学 』 京都府臨床心理士会編 (定価2940円 10月刊行予定)

内容説明

大作テキスト『精神医学』真髄の雄編“精神医学の三分体系”“内因性精神病”を精読する(最新版をふまえ現状に照らした「解説」収録)。“精神病”理解と臨床の礎となる必携教本。

目次

序章 精神医学の三分体系(身体に基盤のある精神病;内因性精神病;心的資質の異常な偏倚;総括)
第1章 循環病(躁うつ病・感情精神病)(内因性(循環病性)うつ病の症状学
内因性(循環病性)うつ病の治療
内因性(循環病性)躁病の症状学 ほか)
第2章 精神分裂病(統合失調症)(精神病理学的症状学;身体症状および身体精神性移行症状;亜型;診断および鑑別診断;経過と転帰;病因;治療)

著者等紹介

フーバー,ゲルト[フーバー,ゲルト][Huber,Gerd]
1921年生まれ。ハイデルベルグ大学で医学を学び、医師国家試験合格。同大学精神科でK・シュナイダー教授、引き続きフォン・バイアー教授の助手となる。さらにミュンヘン・ドイツ精神医学研究所のショルツ教授の下で助手を務める。その後、ハイデルベルグ大学精神科外来医長および神経放射線科外来医長。ボン大学精神科に移り、ヴァイトブレヒト教授の下で病棟医長。そして、ウルム大学正教授兼州立ヴァイセナウ精神病院院長、リューベック医科大学精神科主任教授を歴任。1978年よりボン大学精神科主任教授。1987年にボン大学精神科を退官。専門研究領域は臨床精神医学、精神病理学、社会精神医学。1971年より、分裂病研究に関するヴァイセナウ・シンポジウムを隔年に開催。クルト・シュナイダー賞、ヴァイトブレヒト賞の国際学術委員会を設立。1993年に“Neurology,Psychiatry and Brain Research”誌を創刊して主幹を務める

林拓二[ハヤシタクジ]
昭和20年生まれ。京都大学医学部卒業。医師国家試験合格後、七山病院(精神科)の常勤医師として勤務。この間、大阪医大の満田久敏教授に師事、非定型精神病の研究を始める。新阿武山病院(精神科)の常勤医師を経て、七山病院に勤務した後、昭和57年より58年までボン大学精神科(G.フーバー教授)の客員医師。その後、愛知医大精神科(大原貢教授)助手・助教授を経て、愛知医大精神科教授。平成13年より、京都大学大学院精神医学教室教授。専門研究領域は、臨床精神病理学、非定型精神病の精神生理・画像診断学的研究。日本生物学的精神医学会、日本精神科診断基準学会、国際Wernicke‐Kleist‐Leonhard学会、日本精神病理学会などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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