心理学エレメンタルズ<br> 進化心理学入門

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心理学エレメンタルズ
進化心理学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 189,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788509535
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 人間はリンゴをうまいと感じますが、ネコはリンゴを好みません。その理由はいくらリンゴの化学的成分を調べてもわからないでしょう。そこで進化心理学の出番です。進化心理学は、これまでの科学では研究することができなかったユニークな問いを立て、新たな理解をもたらすことができます。男性と女性の性行動の違い、恐怖や不安の由来、心の病はどうしてあるのか、なぜ知性が発達したのか――注目を集めつつある進化心理学の興味深い話題を大変分かりやすく解説。

 ダーウィンは少し楽観的過ぎた。というのは、アメリカではウィリアム・ジェイムズによる初期の研究があったものの、社会生物学という形で人間行動への進化的アプローチが現れて、進化心理学の素地ができあがるのは、やっと1970年代になってのことだからである。心理学者は、20世紀のほとんどを通じて、ダーウィンの主張に耳を傾けず、ダーウィンを無視するか誤解していた。だがいまや、多くの心理学者と生物学者が(私もそのひとりだが)、心理学はあらゆる生命科学の基礎にあるこの中心的パラダイムとの関係をとり戻すべきだと考えている。それは、自然淘汰と性淘汰による進化という考え方である。(「第1章 進化」より)

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 【関連書籍】
 『 交通事故はなぜなくならないか 』 ジェラルド・J・S・ワイルド著 (定価3675円 2007)
 『 心の発生と進化 』 D・プレマック、A・プレマック著 (定価4410円 2005)
 『 人間はどこまでチンパンジーか 』 J・ダイアモンド著 (定価5040円 1993)

内容説明

人間の行動は進化論でどこまで解けるか。はじめての入門書。

目次

第1章 進化―自然淘汰と適応
第2章 2つの性による繁殖
第3章 性淘汰
第4章 人間の性を解明する
第5章 心の原型―適応反応としての恐怖と不安
第6章 心の病を進化から説明する
第7章 脳の大きさの進化
第8章 知能の進化

著者等紹介

カートライト,ジョン・H.[カートライト,ジョンH.][Cartwright,John H.]
イギリス、チェスター大学上級講師。サセックス大学大学院修了(生化学、科学史)。大学では科学史、生物学、進化心理学の授業を担当している。ダーウィンの研究者としても知られている

鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
新潟大学人文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門は実験心理学

河野和明[カワノカズアキ]
東海学園大学人文学部助教授。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(心理学)。専門は感情心理学、動物行動学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

31
こうした科学分野は、いくら入門書で用語解説集がついているとはいえ、どうしても用語や文章が堅くなってしまいがちなので、もっとエンタメ性に富んだ(それでいて科学的にもクリティカルな)本の方がとっつきやすいというのはあるかな。 しかし「科学的にクリティカル」という要件を見極める知識が門外漢にはないというジレンマ…。まぁだからサイエンスコミュニケーターみたいな存在が求められるわけだが。2020/08/04

Yuma Usui

27
男性も女性も顔の整った異性に魅力を感じるが、異なる点として男性は若い異性が、女性は富と権力を持つ異性がより性的魅力を強く感じる理由を性戦略の違いから簡潔に説明しておりわかりやすい内容。進化生物学の知見を応用して心理の面でも環境淘汰や性淘汰により適応してきた背景を説明している。とても興味深い分野だけど自分や周りの人の恋愛観のベースに迫る内容で、深入りするとヘタにバカ話や世間話が出来なくなりそうで危ないなぁと思ったりするけどこの分野の読書が面白くてなかなか止められない今日この頃です。。2020/03/25

ヨミナガラ

19
“なぜ精神障害があるのかをめぐって、数多くの究極的説明や機能的説明が出されてきた”“(2)精神障害は、私たちのゲノムが現在の環境に適応できないために生じる(「楽園追放仮説」)“(4)心は、進化を通じて、かつて有害だった刺激に容易に条件づけられるようにあらかじめ準備されている。それゆえ、人はヘビ恐怖症になりやすい。〔…〕コンセント恐怖症にはならない(「準備性仮説」)”“(7)自殺に至る極度の抑うつは、血縁者の中の遺伝子の生き残りを高めることを確実にする、遺伝子の巧妙な手段かもしれない(「包括適応度説」)”2014/06/18

富士獣

6
「猫はおそらくリンゴを甘いと感じない。ビタミンCを自分で生産できるから、リンゴを好む個体が生存することでリンゴを好む種に進化する必要がなかった」 進化の視点から心や行動の説明を試みる学問の入門本。心理学と銘打っているがインセスト回避、男女の性戦略、適応反応としての感情、精神病の仮説、ヒトの脳の大きさと知能の考察など、幅広い。『利己的な遺伝子』やその解説本を読んだことあるとすんなり理解できる気がする。面白かった。2019/04/20

たかね@心理学

6
読みやすい。様々な人間の行動について、進化の面から究極要因に迫っている。取り上げられた題材が現代科学では未知の領域の部分に触れているため、新たな発見ができたような気持ちを味わった。書中に挙げられた論は考えはせずとも言われたならば納得する内容である。しかし、だからこそ他の考えがあるような気がしてならない。あとがきにも言及されているように、進化論はどこまでいっても「論」なのである。また、行動主義の人間適用についての批判もあったが、それが具体的にどのようなデータに基づくものなのかについて記述がない。2015/03/29

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