出版社内容情報
心理学は使い方によって人々のためにもなれば人々を操作する道具にもなる。その実例を戦争や洗脳、差別と偏見、広告やプロパガンダの研究に即して紹介し、心理学を学び、研究する上で常に心すべき問題は何かを明確にする。
・「 本来、人間を幸福にするためにあるはずの学問が軍や資本に利用されてきた。この問題に関心のある読者には、うってつけに解説書である。 」(02.06.12信濃毎日新聞 安岡真氏評)
内容説明
心理学が、人々をコントロールするために使われていたら、研究に偏見が忍び込んでいたら。心理学を私たちのものとするためにぜひ考えておくべきこと。
目次
序章 心理学における論争
第1章 心理学と戦争
第2章 心理学とプロパガンダ
第3章 心理学と広告
第4章 心理学におけるバイアス
第5章 心理テスト
付章 関連する心理学の重要研究
著者等紹介
バニアード,フィリップ[バニアード,フィリップ][Banyard,Philip]
イギリス、ノッティンガム、トレント大学心理学準上級講師。イギリスAEB(Associated Examining Board)心理学Aレベル試験主任試験官。現在の主要関心事は、健康教育と健康プロモーション、およびブロードバンドを利用した教授法
鈴木聡志[スズキサトシ]
1961年秋田県生まれ。筑波大学大学院博士課程心理学研究科を中退し、現在、東京農業大学教職・学術情報課程助教授。専門は、教育相談、心理学史
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