出版社内容情報
摂食障害はなぜ増え続けるのか。拒食や過食に苦しむ人々の生の声を詳しく分析し、スリム願望をふりまくビジネス・ダイエット産業の戦略とそれを支えるグローバルな市場資本主義・家父長制社会の病理を剔抉したアメリカのベストセラー。
内容説明
日本社会で全国的に蔓延するようになった問題、つまり、とりわけ二十五歳以下の女性の身体イメージと摂食障害の問題を理解するために書かれた本。
目次
第1章 拡がるスリム教
第2章 男と女―精神と身体
第3章 からだビジネスほどすてきな商売はない―食品、ダイエット、リカバリー
第4章 からだビジネスほどすてきな商売はない―フィットネスと美容整形
第5章 正しい身体になる
第6章 スリム教への入信
第7章 異常な食事から摂食障害へ―拒食症と過食症の文化的背景
第8章 スリム教への新人勧誘―少女、男性、エスニック集団の女性たち
第9章 スリム教からの脱出
著者等紹介
ヘス=バイバー,シャーリーン[ヘスバイバー,シャーリーン][Hesse‐Biber,Sharlene]
ボストンカレッジ社会学教授。ミシガン大学ボストンカレッジの女性学研究プロジェクトディレクター、社会学部長などを務めた。全国カトリック高等教育連盟の発起人代表。社会調査法、身体イメージ、女性学関係に多数の著作がある
宇田川拓雄[ウタガワタクオ]
北海道教育大学函館校教授。社会学(社会調査法)などの科目を担当。東北大学文学部卒業、東北大学大学院博士課程単位取得退学(文学研究科社会学専攻)
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