記憶・歴史・忘却〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 460p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788509115
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

下巻目次
第三部 歴史的条件
 プレリュード 歴史の重荷と非歴史的なもの
第一章 歴史の批判哲学
 「歴史それ自体」/「われわれの」近代性/歴史家と裁判官/歴史における解釈
第二章 歴史と時間
 時間性/歴史性/時間-内-存在と歴史の弁証法/歴史の不気味さ
第三章 忘却
 忘却と痕跡の消失/忘却と痕跡の存続/想起の忘却-慣用と乱用
エピローグ 困難な赦し
 赦しの方程式/赦しの精神のオデュッセイア-諸制度の横断/赦しの精神のオデュッセイア-交換の仲介/自己への回帰/帰路-要店のまとめ
テーマ別索引
人名と引用書名索引

内容説明

アウシュヴィツの後で歴史は可能か。前著『時間と物語』の思索をさらに深めて、「記憶と忘却」の問題を手掛かりに記憶と歴史、個人的記憶と集合的記憶、赦しと和解などの問題を取り上げ、現代における歴史叙述の可能性にまで及ぶ、壮大な「記憶の政治学」の試み。

目次

第1部 記憶と想起について(記憶力と想像力;訓練される記憶力―慣用と濫用;個人的記憶、集合的記憶)
第2部 歴史・認識論(史料的局面―記録文書化された記憶;説明/理解;歴史家の表象)

著者等紹介

リクール,ポール[リクール,ポール][Ricoeur,Paul]
1913年南仏ヴァランスに生まれる。第二次世界大戦に動員され、1945年まで5年間捕虜収容所生活を送り、その間にフッサール『イデーン1』を仏訳。戦後ストラスブール大学、パリ大学哲学教授を経て、パリ大学ナンテール分校に移る。1970年より20年間シカゴ大学神学部教授を兼任した。現代フランスの解釈学的現象学の代表的哲学者

久米博[クメヒロシ]
1932年生まれ。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文研究科博士課程満期退学。1967年ストラスブール大学プロテスタント神学部大学院修了。同大学宗教学博士。桐朋学園大学教授、立正大学教授を経て、現在、立正大学講師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nranjen

4
図書館本。初めてリクールを読んだのですが面白くて驚き。ただ癖があり読みなれるのに時間がかかるのと、各冒頭に置かれた「みちしるべ」が曲者でなんども原文と照らし合わせ、場合によっては自分で訳しながら読んだので恐ろしく時間がかかってしまった。上巻の第一部は今までの記憶というものの扱い、第二部では歴史について扱われている。アルプヴァックスが扱われているのもありがたく、あと歴史についてはピエール・ノラのコメモラシオンについて批判的に扱われている。2020/01/27

singoito2

0
コメントは下巻を読み終わってから。2020/11/10

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