知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか

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知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788509108
  • NDC分類 361
  • Cコード C1020

出版社内容情報

 近代初期における「書類国家」(paper states)とでも呼びうるものの興隆は、ヨーロッパの一般的な現象であった。ルイ十四世は、回想録のなかで、「すべてについて知らされていた」と自慢した。彼もまた長い時間を、デスクに向かって、あるいは審議会や委員会などの会議に出席して、過ごした。啓蒙主義の指導的な支配者も同様であって、とりわけプロイセンの大フルードリヒ、ロシアの大エカテリーナ、オーストリアのマリア・テレジアとヨーゼフ二世などである。委員会や役員会(多数決によって議決する小集団で、スウェーデンやロシアではカレッジとして知られていた)の増加は、この時代の行政上の主要な革新の一つである。ライプニッツがピョートル一世に書き送ったように、「役員会なしには、よい行政はありえない。役員会の機構は、歯車が互いに動かしつづけているような、時計の機構に似ている。」(「第六章 知識を管理する」より)

 ・「とくに第六章以降、知識を管理する国家と教会、知識を売る市場と出版(知的財産、産業スパイ、証券取引などもからんでくる)、そして読者の役割を演じた後半が抜群に面白い」富山太佳夫氏評(日本経済新聞 04.09.19)
 ・「現代人がイメージした「知」は、どのような道をたどって来たか。そのことを知る上で、本書はわかりやすい入門案内となる。」張競氏評(毎日新聞 04.09.19)

内容説明

知はいかにして社会的制度となり、資本主義世界に取り入れられたか。旅行案内、地図、職業広告、株式からスパイ、印刷術、喫茶店、図書館などまでを題材に、知の歴史をパノラマ的に展望する。

目次

第1章 知識の社会学と歴史―序
第2章 知識を生業とする―ヨーロッパの“知識人”
第3章 知識を確立する―古い機関と新しい機関
第4章 知識を位置づける―中心と周縁
第5章 知識を分類する―カリキュラム・図書館・百科事典
第6章 知識を管理する―教会と国家
第7章 知識を売る―市場と出版
第8章 知識を獲得する―読者の役割
第9章 知識を信ずることと疑うこと―終章

著者等紹介

バーク,ピーター[バーク,ピーター][Burke,Peter]
1937年、ロンドン生まれ。現在、ケンブリッジ大学エマヌエル・カレッジ教授。専門は文化史研究。著書多数

井山弘幸[イヤマヒロユキ]
1955年、静岡県生まれ。1978年、東京大学理学部卒業。1983年、同理学系大学院博士課程科学史科学基礎論専攻、単位取得退学。現在、新潟大学人文学部教授

城戸淳[キドアツシ]
1972年大阪府生まれ。東北大学文学研究科博士課程退学。現在、新潟大学人文学部助教授。専門は哲学
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感想・レビュー

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志村真幸

2
 社会史の立場から、「知識」について俯瞰した一冊だ。  印刷術、図書館、教会、知的財産権、読者、懐疑主義など、多数の分野からアプローチしている。研究状況を整理して、有用と思われる視点を提示していく書き方だが、著者独自の感性と観点でまとめられており、非常におもしろい。伝統的な切り口であっても、新しい側面から光を当てており、どのページも新鮮な興味と驚きをもって読み進めることができた。  あらゆる分野が扱われているので、本書を手がかりにして研究テーマを探すのもいいだろう。興味関心を広げていく入口として機能する。2024/02/05

水無月十六(ニール・フィレル)

2
歴史において「知識」がいかなる方法でまとめられ、扱われ、商売になってきたかをまとめた本。序盤は何が書きたい本なのか掴むのに苦労したが、章を経るごとに興味深く面白い内容に引き込まれていった。社会におから「知識」についての歴史を扱う内容は、かなりの濃度で一気に読むと熱が出てくるかもしれない。しかしそれに見合う知的興奮がある本ではあるので、「知識」という言葉にテンションが上がる人は是非一読を。2021/10/09

ぽてと

2
これでもかというくらい人名が出てくる。中身はというと、マンハイムやフーコーがよく出てくるけれども、知識社会学と言うよりは知識と社会の関係史とでも言った方が良さそうなもの。この本における「知識」とは、生である情報を利用しやすいように体系化したものである。そんな知識を大学や知識人、図書館、都市などと絡めて近代までの歴史を見ていくのだが、何しろ話題が豊富でその分掘り下げが足りなくなってしまっている。2016/07/12

みかん

1
グーテンベルクが印刷技術を発明したことによって、知識は本に記録、保管、分類、管理される対象となった。その歴史的過程について。2010/12/10

笠井康平

1
山積みの細部にくらくらする。著者が扱ってた情報量を思うと胸が熱くなる。2010/10/14

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