闇からの目覚め―虐待の連鎖を断つ

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788508965
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 ・「彼女たちは叩きたくなり、叩いてしまう理由を、疲れすぎや家事育児の負担が大きすぎるなどの点に求めた。それに対しミラーは、子どもに従順を求めるからだと述べる。」(2004.7.4日本経済新聞「今を読み解く」芹沢俊介氏)

内容説明

虐待された子がのちに親となって児童虐待を繰り返す事件が相次いでいる。なぜ親はわが子を打つのか、なぜ子は親を理想化し痛みを否認するのか。『魂の殺人』で子ども虐待に初めて真実の光をあてたアリス・ミラーが深まる心の闇にあらためて挑む。

目次

1 子ども時代、無視された鉱脈(知る代わりに薬を;子ども時代の現実は心理療法でも回避されている;体罰と政治的「伝道」;脳中の時限爆弾;教会の沈黙;生涯の始まり―伝記作家たちの継子)
2 どのようにして感情の動きは見えなくなるか(どうして突然こんな腹立ちが?;思考停止)
3 自分自身の歴史にたどり着く(対話の中での成長;事情を弁えた証人なしに(ある分析家の苦難の道)
真実の治癒力)

著者等紹介

ミラー,アリス[ミラー,アリス][Miller,Alice]
1923年ポーランド生れ。1946年スイスに移住。哲学の学位取得後、精神分析家の養成を受け資格を取得。約20年間精神分析の療法と分析家の養成に携わる。1979~81年にかけて『才能ある子のドラマ』『魂の殺人』『禁じられた知』の三部作を刊行、世界的ベストセラーとなる。1988年精神分析と決別し、以後は著述活動に専念。近年はカナダのグループと協力して子ども虐待防止を訴えている

山下公子[ヤマシタキミコ]
本名、村上公子。1952年香川県高松市生れ。1975年上智大学外国語学部独逸語学科卒業。1976年から1977年、DAAD交換留学生として西ドイツ(当時)ボンに滞在。1980年東京大学大学院博士課程(独語独文学)中退。現在、早稲田大学人間科学部教授
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