『パリの秘密』の社会史―ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代

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『パリの秘密』の社会史―ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788508866
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1098

出版社内容情報

フーコーが愛読し、バルザックを嫉妬させたシューの『パリの秘密』。パリの街路や地価を微細に描写し社会の悪を告発したこの小説を、メディア論、社会史的な観点から読み直すとき新たな魅力をもって甦る。

 ・「当時の民衆を鮮やかに描いたのは貴重です。大衆小説らしく登場人物の善悪の色分けがはっきりしていますし、悲惨な境遇に陥った女性の姿は女性読者の心をとらえました。並外れた能力を持つ正義のヒーローが活躍するのも大衆小説の常道ですが、『パリの秘密』の主人公はその最初です。今年はシュー生誕200年に当たりますが、再評価を期待しています。」(『エコノミスト』2004.06.01 著者インタビュー)

内容説明

フーコーが愛読し、バルザックを嫉妬させたシュー。連載時絶賛を博し、新聞小説の嚆矢となった『パリの秘密』。パリの街路や地下を微細に描写し、社会の悪を告発した小説。名のみ高いこの本が、メディア論、社会史的な観点から読み直すとき、あらたな魅力をもってよみがえる。図版多数。

目次

第1章 新聞小説の時代
第2章 生の軌跡
第3章 『パリの秘密』の情景
第4章 『パリの秘密』の社会史(パリの表象;犯罪・司法・監獄;社会小説としての『パリの秘密』;ユートピアの諸相)
終章 大衆小説の射程

著者等紹介

小倉孝誠[オグラコウセイ]
1956年生まれ。1987年、パリ第4大学文学博士。1988年、東京大学大学院博士課程中退。現在、慶応義塾大学文学部教授。専門は近代フランスの文学と文化史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ラウリスタ~

12
はじめに19世紀フランスにおける新聞小説発達史をおさらいし、次いでシューの伝記的説明、『パリの秘密』(1842-3)のあらすじ、最後にそれを「パリ表象」、「犯罪と監獄」、「社会主義」「ユートピア」といった切り口から鮮やかに分析する。通俗的な大衆小説として言及されるも読まれない『パリの秘密』は、驚くほどに当時の社会的雰囲気を反映しており、その素朴さがむしろ資料としては使えそうだ。世紀後半の文学作品で発見される「民衆、大衆」は、実はシューの本作を最重要着想源としているようだ。シューから19世紀パリを暴き出す。2019/02/01

Susumu Kobayashi

5
ウージェーヌ・シューの名高い『パリの秘密』について、社会史的な観点から論じられた本。江口清訳は完訳かと思っていたが、そうでもないらしい。『レ・ミゼラブル』などは複数の翻訳があるのだから、『パリの秘密』も早く新刊で入手できるようになってほしいと思う。小倉先生翻訳しないのかな。19世紀新聞小説(フィユトン)に対する興味がいよいよかき立てられた。晩年はこういうのをちびちび翻訳して過ごすのも一興かと思っている。ガボリオやボワゴベはもちろん、ポンソン・デュ・テラーユとかポール・フェヴァルなど未訳作品がわんさかある。2016/09/01

nranjen

2
日本であまり知られていないウージューヌ・シュー。この作家の情報が得られただけではなく、その重要性を、政治への影響力という観点から新たに位置づけられたロマン派の後継者として見出すことができたと思う。論文の作りに関しても色々学ぶものがあった。購入して本当に良かった。また読むと思う。2016/03/12

うずまき

0
メモ。「歴史と表象」の内容を、パリの秘密一本に集約した感じ?ちょっと違うけど。2010/03/28

0
★1/22004/02/21

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