古いメディアが新しかった時―19世紀末社会と電気テクノロジー

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788508682
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1036

出版社内容情報

電灯、電信、電話、ラジオなどが次々と実用化されていった時代、思いがけない変化が社会を襲い、文化の生産と消費の様式を根底から揺るがせた。意想外の珍聞、奇談を発掘して読者を愉しませつつ、現代のニューメディア状況にも多くの示唆を与える。

内容説明

19世紀後半の「電気の時代」、人々がテクノロジーに抱いた夢とは?電灯、電信、電話、ラジオなどの“新しい”メディアをめぐる騒動とその意外な使われ方のなかに、現代のニューメディア状況を逆照射する。

目次

第1章 専門家を発明する―社会的通貨としての技術リテラシー(電気技術のテクスト共同体;インサイダーとアウトサイダー ほか)
第2章 共同体と階級秩序―家庭と地域における変化(コミュニケーション・ネットワークとしての家庭と家族―身内の親密さの境界;緊張感と信頼感―アンバランスな感覚と階級意識)
第3章 身体としての電気―競合する権威と電気的時空(身体的な経験という権威;電気的に変貌する身体)
第4章 眩惑される大衆―メディア・スペクタクルの起源(拡張された対話;拡張されたスペクタクル ほか)
第5章 空間、時間、差異の制圧―文化的均質化の実験(メディアの自己中心的宇宙;未来を実現する)

著者等紹介

マーヴィン,キャロリン[マーヴィン,キャロリン][Marvin,Carolyn]
ペンシルヴァニア大学アンネンバーグ校コミュニケーション論、助教授

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年、東京生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学・文化研究専攻。現在、東京大学社会情報研究所教授

水越伸[ミズコシシン]
1963年、三重県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中途退学。メディア論専攻。現在、東京大学大学院情報学環助教授

伊藤昌亮[イトウマサアキ]
1961年、栃木県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍。メディア論専攻
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tsuyu1222

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「電灯」と「電話」をテーマに19世紀末の(主に米英の)様子を語っている本。当時の人達が「最先端の電気技術」に対してどのような期待を持っていたのかが記されており、その中には実現したものもあれば、絵空事で終わったものもある。2020年代を生きる我々は「AI」や「ロボット」に多くの期待を寄せているが、社会には様々な要因があるため、全てが実現できる訳ではない。「メディア史」という観点から見て現代はどのような時代なのか。それは後の世代の人々が2020年代という「歴史の1ページ」を紐解くことで初めて分かるだろう。2023/09/26

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