出版社内容情報
ヒトゲノム解読完了。そこから人間についての新しい理解はどのように拓かれてくるか。精神の働きやその障害、行動の特徴は遺伝子によって決まっているのか。人間に自由意志はあるか。21世紀の人間観を左右する最新の研究への話題豊かな招待。
・「いつまでも続いている「血液型性格占い」から抜けだして,遺伝子と人間の行動・性格を真正面から考えたい。本書はそうしたきっかけになる。」(2003.8/17 日本経済新聞)
内容説明
遺伝子は、知能や性格、感情、行動をどこまで決めているのか。ヒトの遺伝情報がぜんぶ解読された。
目次
鏡よ、鏡
行動の起源
鼻は知っている
線虫も学習し記憶する
遺伝子と行動
第四の次元―体内時計と行動
覚える―学習と記憶の進化
人間の行動と神経伝達物質の役割
攻撃性の遺伝学
食行動の遺伝学
薬物依存の遺伝学
心の機能の遺伝学
性的好みは遺伝するか?
遺伝子・環境・自由意志
遺伝子を発見し、特定する
優生学小史
著者等紹介
クラーク,ウィリアム・R.[クラーク,ウィリアムR.][Clark,William R.]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)分子・細胞・発生生物学科の名誉教授。専門は免疫学。細胞性免疫の研究で世界的に知られている
グルンスタイン,マイケル[グルンスタイン,マイケル][Grunstein,Michael]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部・分子生物学研究所の教授。専門は分子生物学、生化学
鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。