成人期のADHD―病理と治療

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  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788508200
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

 ADHD(注意欠陥多動性障害)は、ストレスに耐えられず、衝動的ですぐカッとなる、などが顕著な精神的な障害で、キレやすい子どもたちの問題行動の背後にあると注目を集めています。おとなになれば自然に治ると見なされてきたこの障害、実際にはおとなになってもこの症状が持続し、本人にも社会にも大きな問題を引き起こしていることが、しだいに明らかになってきました。著者ウェンダー博士はこの障害の治療と診断基準作成の世界的パイオニアで、病因から治療法まで、本書にその経験を余すところなく詳細に述べています。

 ADHDは遺伝的に伝達され、生物学的に媒介される一群の精神状態であると私は考えている。われわれがADHDと分類する人々は、遺伝的に -- それゆえ生物学的に -- 異種性を持つことはほぼ確実である。ここで私は、遺伝的に伝達される精神医学的障害は、遺伝的に伝達される他の医学的疾病と同じだと仮定する。(1章序論より)

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 【関連書籍】
 『 心の問題への治療的アプローチ 』 スーザン・ケイヴ著 (定価2730円 2007.9月)
 『 心の神経生理学入門 』 K・シルバー著 (定価1785円 2005)
 『 脳から心の地図を読む 』 N・C・アンドリアセン著 (定価6825円 2004)

 【新 刊】
 『 レクチャー 精神科診断学 』 京都府臨床心理士会編 (定価2940円 9月刊行予定)

内容説明

ADHD(注意欠陥多動性障害)の治療法と診断基準開発のパイオニア、ウェンダー博士による包括的で詳細な解説。患者自身による体験記を付す。

目次

第1章 序論
第2章 徴候と症状
第3章 おとなにおけるADHDの有病率
第4章 病因
第5章 おとなのADHDの診断
第6章 おとなのADHDの治療
第7章 おとなのADHD患者の中枢刺激剤体験
第8章 結論

著者等紹介

福島章[フクシマアキラ]
1936年東京生まれ。東京大学医学部卒業、同大学院修了。医師、医学博士。東京医科歯科大学助教授、上智大学心理学科教授などを経て、現在上智大学名誉教授。専攻は精神医学(精神分析学、犯罪心理学、病跡学)

延与和子[エンヨカズコ]
1965年札幌生まれ。藤女子大学文学部英文学科卒業、上智大学大学院心理学専攻修了。修士(心理学)、臨床心理士。現在、座間市教育研究所、第二神奈川病院等に臨床心理士として勤務
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