ワーキングメモリ―脳のメモ帳

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 214p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788508156
  • NDC分類 141.34
  • Cコード C1011

出版社内容情報

言語の理解や推論など高度な認知的処理は、短期・長期記憶以外にワーキングメモリの働きを考えないと説明できない。心理学や医学の学生のために、この概念の成立過程、モデル、機能、測定法、言語との関連、脳における神経的基盤までを包括的に解説。

内容説明

行動をみちびく記憶ワーキングメモリ。その概念の成立背景、モデル、機能、測定法、言語との関連、脳における神経基盤まで、ワーキングメモリのA to Z。

目次

1章 ワーキングメモリの成立
2章 言語とワーキングメモリ
3章 ワーキングメモリを測定する
4章 ワーキングメモリと第二言語
5章 加齢と発達
6章 注意とフォーカス
7章 ワーキングメモリの神経基盤
8章 言語理解の神経基盤
9章 ワーキングメモリのモデル

著者等紹介

苧阪満里子[オサカマリコ]
1979年京都大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻修了。教育学博士。現在、大阪外国語大学教授。「脳とこころ」にかかわる認知脳科学に関心をもち、ワーキングメモリと言語理解における脳の神経基盤の研究をおこなう
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

riow1983

1
ワーキングメモリーはACCとDLPFCとLAに分けられる。事務処理能力の高い人は低い人よりACC-DLPFC間、ACC-LA間の連携の程度が強く、低い人はDLPFC-LA間の連携が強く、高い人は逆にそれが弱い。事務処理能力向上のためにはACCが鍵を握っているらしい。じゃあどうやってACC-DLPFC間、ACC-LA間の連携を強化すればいいのか?本書は残念ながらその疑問には答えてくれない。取り敢えず眉間にシワでも寄せてみるか。2012/11/25

C----ya

0
これは濃ゆい。ワーキングメモリーが言語理解や認知機能に関わっている事を詳しく教えてくれる。ワーキングメモリーの処理資源には制限があり個人で違いリーディングスパンテストの高得点者と低得点者の違いから言語処理能力の違いが分かる。フォーカスとエラー入力、フォーカス抑制は、本読みとして非常に興味深くこれらは文章理解力に関わる。高齢になると理解力落ちる理由も分かった。発音時間、類似語非類似語、数字の有無でも処理が変わる。あとがきのワーキングメモリーの制御が働く理由に納得!なるほどね必要だわ。鍛えるにはそれこそ読書2015/09/06

ひめ

0
結局受講しなかったのに先走って買っていた授業の教科書。脳が研究の対照にはなっていても自分のやっていることとは方法が全く異なっているので、ふむ、といった感じ。2012/08/23

おつぁり

0
科学はまだまだ怪しい部分がある気がする. しかし,この分野に関しては苧阪夫妻は第一人者であり,初学者にとってはとっつきやすい本であると思われる. とはいえ,ある程度認知心理学の素養が必要であるかもしれないが. 2012/08/16

Jey.P.

0
ワーキングメモリ研究の概説 主に言語との関わり テキストライティングなど様々なことで活用できそう 処理流暢性との関連が気になっている2021/11/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/267769
  • ご注意事項