出版社内容情報
最近の科学技術や脳科学の進展とともに、様々な分野の研究パラダイムが大きく変化しつつあります。なかでも言語学や心理学は、生理的基盤を脳におくことから、その影響が大きく、特に神経言語学という分野が注目を集めています。本書は神経言語学の入門書で、脳の損傷箇所による症状の違いからはじまり、バイリンガルの失語症、失語症患者と痴呆症患者の比較、幼少期の失語症、書字障害など、豊富な症例から立ち現れる言語と脳のしくみをわかりやすく解き明かします。巻末に理解を助ける用語解説付。
神経言語学は、名前からもわかるとおり、脳がどのようにして私たちが言葉をもつことを可能にしているかを研究する。神経学者は脳と神経のシステムを研究する。神経言語学の分野に貢献する神経学者は、人間神経学を研究し、脳および神経系に損傷を受けた後、どのようにして行動がうまくいかなくなるのかを研究する。(本文より)
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【関連書籍】
『 記憶・思考・脳 』 横山詔一、渡邊正孝著 (定価1995円 2007.5月)
『 言語と思考 』 N・ランド著 (定価1890円 2006)
『 大脳皮質と心 』 J・スターリング著 (定価1890円 2005)
【書物復権 2007】
『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)
内容説明
何の苦労もなく覚えた日本語、何年学んでも身につかない外国語―ことばの様々な不思議を脳のしくみと働きから解く。
目次
神経言語学
脳
言語のための脳のしくみを知る方法
失語症(症候群の分類;症候群の背後にあるもの)
幼少期の失語症とその他の障害
右脳の損傷
痴呆
書き言葉における障害
二言語使用
言語の組織化
神経言語学研究の今後
著者等紹介
若林茂則[ワカバヤシシゲノリ]
三重県一志町出身。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、三重県高校教諭を経て、エセックス大学に留学(MA取得)。その後、ケンブリッジ大学でM.Phi.及びPh.D取得。現在、群馬県立女子大学英文学科助教授。日本第二言語習得学会事務局担当。専門分野は第二言語習得
割田杏子[ワリタキョウコ]
群馬県沼田市出身。群馬県立女子大学文学部英文学科卒業。若林ゼミで心理言語学を学ぶ。大学在学中に1年間セントラルワシントン大学に留学。現在は地元企業に勤務
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感想・レビュー
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