物語としての面接―ミメーシスと自己の変容

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  • サイズ B6判/ページ数 256,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788507982
  • NDC分類 146.3
  • Cコード C1011

出版社内容情報

語ることが同時に経験となり、表現が了解となるようななことばを捜し求めながら、ことばにしがたい体験、出来事が語られ出す時、治療につながる。ミメーシス概念を手がかりに、事例の報告と名人芸的な解釈に終始しがちな心理臨床を理論化する試み。

内容説明

ことばの底に沈む体験、出来事が語られ出すとき、治療へとつながる。語ることが同時に経験となり、表現が同時に了解となるようなことばを探し求める、それがクライエントとセラピストの対話になる。

目次

序章 経験と等価なことばを求めて(経験と等価となることばを探したい;出来事の再現と表象化 ほか)
第1章 面接の場における身体(遊び、そして体験の変形;場面感覚をミメーシスするトーヌス ほか)
第2章 なぞるということ(「なぞる」という方法;非人称性の視点 ほか)
第3章 夢として聴く(方法)(夢の仕事からみた聴取過程;物語による統合的形象化)
第4章 物語と自己の構成(物語自己の導入;語り直しによる自己の受容)

著者等紹介

森岡正芳[モリオカマサヨシ]
1954年埼玉県生まれ。大阪市内に育つ。京都大学文学部で宗教学専攻後、臨床心理学に転ずる。1982年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学助手、天理大学助教授を経て、現在、奈良女子大学文学部教授。心理臨床の知見をさまざまな学問領域へと橋渡すことを通じて、文化と癒しの問題を探求している
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