出版社内容情報
患者が主体となるこれからの医療環境を射程にいれ、クォリティ・オブ・ライフを追究しようと、病院や施設に参画する「臨床心理」領域の活動を紹介し、その未来を展望する。医師・看護師との協力はいかにすべきか?老年期やホスピスに求められることは? 多様な臨床視点からこの未開拓領野の基本と問題点を多角的・実践的に解説する。
内容説明
本書は、日本心理臨床学会第十八回大会の折に行なわれた自主シンポジウム「医療における心理臨床家の役割:現在と今後の可能性―チーム医療の視点より」がもとになって出来た本である。
目次
第1部 多様化する「医」の現場(子どもの病気とこころ;老いの場に携わる心理職;こころの病いと院内連携;地域支援にかかわる時;終末期医療といのち―がんの緩和ケア;新たな感染症新しい挑戦―HIV臨床)
第2部 時代にこたえる心理臨床(臨床心理士のトレーニング;求められる資質と教育)
著者等紹介
矢永由里子[ヤナガユリコ]
1978年、聖心女子大学文学部英米文学科卒業。1982年、イーストストラスバーグ州立大学文学部心理学科卒業。1983年、テンプル大学教育学部カウンセリング学科修士課程修了。1986‐89年、ピッツバーグ大学教育学部カウンセリング学科博士課程にて研鑽。1997年より、国立病院九州医療センター感染症対策室にて、エイズ予防財団リサーチレジデントとして勤務、現在にいたる。日本臨床心理士会HIVカウンセリング専門委員会委員。多文化間精神医学会理事
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年生まれ、名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、社会保険中京病院精神科部長を経て、1994年より椙山女学園大学人間関係学部教授。精神科医、臨床心理士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。