出版社内容情報
ミミズの穴掘りから人間の言語・思考まで、心理学的なるものを有機体が世界と切り結ぶプロセス(アフォーダンス)に働く機能としてとらえ、それを生態と進化の観点から体系的に提示して話題を集めた気鋭の代表作。才気に富んだ囲み記事も楽しい。
内容説明
ゾウリムシからヒトまで、有機体が世界と切り結ぶ広大な「サイコロジカルなこと」の総体を、生態と進化の視点から論じ切った初の体系的な心理学教科書。
目次
はじめに 「サイコロジカルなこと」の地平へ
第1章 調整vs.構成
第2章 進化心理学
第3章 アフォーダンス:心理学のための新しい生態学
第4章 情報の重要性
第5章 機能系と行動のメカニズム
第6章 多様な行為システム群
第7章 価値と意味を求める努力
第8章 ヒトの環境
第9章 人間になる
第10章 心の日常生活
第11章 言語環境に入る
第12章 思考の流れ
おわりに 生態心理学の地平へ
著者等紹介
細田直哉[ホソダナオヤ]
1971年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。主な著書に『アフォーダンスの構想』(東京大学出版会、近刊、訳・解説)
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