少子化時代のジェンダーと母親意識

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788507357
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C3036

出版社内容情報

 少子化がすすみ、ひとりの女性が生涯に産む子ども数の平均はいまや1.3人台です。本書では、少子化はなぜすすむのか、今後も子どもは減りつづけるのかを女性を対象とした意識調査をもとに実証的にさぐります。女性の高学歴化、仕事と育児の両立の難しさ、親子関係の変容のなかで、「自分らしく生きたい」欲求と母親としての義務感との葛藤に悩む女性たちの本音が聞こえてきます。

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 【関連書籍】
 『 フランスから見る日本ジェンダー史 』 棚沢直子、中嶋公子編 (定価3360円 2007)
 『 アイデンティティの権力 』 坂本佳鶴恵著 (定価3675円 2005)
 『 産まない時代の女たち 』 バートレット著 (定価2520円 2004)

 【新 刊】
 『 子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス 』 森田京子著 (定価3675円 2007.8月)

内容説明

少子化・晩婚化はなぜ進むのか。ジェンダー社会学からの調査と提言。少子化問題の鍵を握る若い世代の女性を対象に、結婚・家族・子育て・職業・自立について詳細に調査した実証研究。現代女性のジェンダー意識・母親意識をトータルに解明し、「自分らしさ」と「母親規範」のはざまでゆれ動く女性たちの希望と困難に、さまざまな角度から光をあてる。

目次

1 現代女性のジェンダー意識(女性の高学歴化とジェンダー革命の可能性)
2 少産化に向かう母親意識(母親たちのダブル・バインド;「幸福な家庭」志向の陥穽―変容する父親像と母親規範;「よりよい子育て」に追い込まれる母親たち)
3 子育て支援・子育て情報をめぐって(家意識と祖母の育児;子育て情報と母親)
4 就業とジェンダー役割(日本型雇用慣行の変化と母親意識―周辺化する女性労働力;就業女性にとっての職業と子育て―「子育てよりも仕事」は本当か?)
5 女性であること・母であること(「母」の変容と女性の人生設計・自立の困難)

著者等紹介

松信ひろみ[マツノブヒロミ]
長岡短期大学経営情報学科専任講師。共著に「新版 おもしろ家族論」(1996年)「21世紀の仕事とくらし」(2000年)「少子化と高学歴女性のキャリア・ブレイク」(2000年)

矢沢澄子[ヤザワスミコ]
東京女子大学文理学部教授。編著に「都市と女性の社会学」(1993年)、共著に「講座現代居住2 家族と住居」(’96年)、監修に「女性問題キーワードIII」(’97年)、共編著に「講座社会学14 ジェンダー」(’99年)ほか
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