パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう!―複雑さに別れを告げ、“情報アプライアンス”へ

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  • サイズ B6判/ページ数 388,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788507302
  • NDC分類 504
  • Cコード C1055

出版社内容情報

 パソコンはなぜこんなにも扱いにくいのか? それはどこで道を誤ったのか? 本来アナログ動物である人間の特性に適応しまいかぎりパソコンに未来はない! IT時代のハイテク環境を使いやすく愉しいものにする、ご存知ノーマンの痛快な批判と提案。

 情報技術の高度化に伴って、ネットワークは急速に進化し続けている。その進化の方向を過たずに、人と組織を未来へとナビゲートする知が求められている。
 われわれは、知識科学が拓く多様な研究領域を見てきた。しかし、これまでの旅程は、諸科学の再編・統合を目指す知識科学という企てにとって、まだ始まりに過ぎない。微視的な視点からの探求は、遺伝子レベルでの知のエレメントの発見にまで及び、他方、巨視的な視点からの探求は、国ないし地球規模で知を活用するためのメソドロジーをも包括するであろう。知ることへの欲求が終わらない限り、それらを横断する知識科学のフロンティアも拡張し続ける。新しい研究領域への遍歴の叙事詩が始まる。(本文より)

 ・公明新聞 2000.9.18br> 「デザインニュース」 2000.12月 小池星多氏評
 ・「MEMO[メモ]男の部屋」2001.4月号 長岡貞夫氏評

内容説明

パソコンはどこで道を間違えたのか?IT時代のハイテク・デザインを使いやすく、愉しいものにするDr.ノーマンの処方箋。

目次

今やっていることをみんな止めてくれないか
成熟―テクノロジー中心の製品から人間中心の製品へ
情報アプライアンスに向けて
パソコンのどこが悪いのか
魔法の妙薬はない
インフラストラクチャの力
アナログでいこう
なぜ、すべてのものがこうも使いにくいのか
人間中心の開発
人間中心の開発をしたいなら組織を変えなさい
革新テクノロジー
情報アプライアンスの世界
情報アプライアンスの例

著者等紹介

伊賀聡一郎[イガソウイチロウ]
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。リコー研究開発本部勤務。インタラクティブシステム、インタラクティブアートに興味をもつ。情報処理学会、ヒューマンインタフェース学会所属
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hori-chan

3
久しぶりにD・ノーマンさんの本を読んでみた。さらっと読めてしまったのですが、これって2000年の本なのですね。先見の明よ。2019/01/06

ULTRA LUCKY SEVEN

1
Appleのネタ本。 「携帯電話」「クレジットカード」がコンピューターになることが予測されています。 出版が「2000年」であることに驚き。凄いな。まだAmazon上陸してきたばかりだぜ。2019/04/03

BOX

0
"テクノロジーが優れているかどうかは問題ではない。今市場に出されているものが顧客の目的にとって充分でありさえすればよい、ということが重要なのだ。"2017/02/03

木村すらいむ

0
何でもできるコンピュータは、必然的に使いづらくなる。逆に、特定のタスクに特化して、コンピュータとは呼ばれなくなったような装置を情報アプライアンスという。それを作るには、テクノロジー、マーケティング、ユーザ経験の三本柱が必要で、それを実現するには組織構造を変える必要があるという。どうしてこうもコンピュータは複雑なのか、と前々から思っていたが、それは汎用であるからなのだ、と気づかされた。2015/03/09

KOF-JEE

0
コンピュータの複雑さの原因は、世界中を視野に入れた汎用性を持たせた設計に原因があり、不要な機能が多すぎる。そのため本著では人間中心設計の必要性を説いていおり、使いやすくするためには、コンピュータを見えなくし、タスクに特化した情報アプライアンスの開発が必要との主張は、今現在でも新鮮に感じました。また、それを実現するために組織を変えるべきという主張も、うなずける内容で、多くのシステムに共通して言えることだと思います。2015/01/13

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