出版社内容情報
美の知覚、美の創造は脳の内部でどのように情報処理され、身体的に表出されるか。従来もっぱら文化や感性の面からとらえられてきた芸術という人類普遍の経験を、脳という生物学の側面に架橋して数々の発見をもたらしている学際的研究の最前線。
内容説明
美を産み、美を感じる心の営みは、文化を超えて共通の生物学的な基礎をもつ―脳科学者、文化人類学者、認知科学者がひらく知のフロンティア。
目次
第1章 美の生物学的基礎
第2章 韻律詩、脳、そして時間
第3章 音楽におけるテンポ比率―普遍的なものだろうか?
第4章 ダンス、うつろいゆく芸術形式―行動としての美
第5章 視覚的な美と生理的制約
第6章 美の情報処理
第7章 大脳皮質の非対称性と美的経験
第8章 美しさは見る者の視野の各半分で異なっているかもしれない