出版社内容情報
平成12年度から全面的にスタートする新教育職員免許法に対応した入門テキストのシリーズです。シリーズの特徴として「教師としての力量を養成」「学習の観点と臨床の観点を融合」「『成長していく』という視点からの支援」「発達における危機 を支えるカウンセリングの基礎を学ぶ」「普遍性のある内容」をあげ、学ぶ ・教えるという教育の実際的な活動のなかで、教育心理学、臨床心理学に何ができ、何を伝えるべきなのか、編者・執筆者が何度も議論を重ねた成果です。
教員の立場から児童・生徒たちに関わろうとする際には、彼らが自分自身をどのようにとらえているかに気を配ることが不可欠である。自分を肯定的に見ているのか、それとも否定的に感じているのか、そしてその自己評価が他者から見てどのくらい客観的なものといえるのか、といったことは、児童・生徒理解にためのみならず、彼らに適切なサポートを施していくためにも押さえておきたい点である。(「18自分の感じ方と他者の見方」より)
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【関連書籍】
『 自閉症 』 藤居学、神谷栄治著 (定価1995円 2007.5月)
『 人を伸ばす力 』 デシ、フラスト著 (定価2520円 1999)
『 間違いだらけの学習論 』 西林克彦著 (定価1980円 1994)
【新 刊】
『 子どもたちのアイデンティティー・ポリティックス 』 森田京子著 (定価3675円 2007.8月)
内容説明
第2巻は、新しい「教職に関する科目」のうち、「幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程」(2単位)に該当します。従来、「教育心理学」「幼児心理学」「児童心理学」「青年心理学」などとして学ばれていた部分です。子どもはどのようなみちすじをたどって発達するのか、学ぶ‐教えるという営みはどのようなものなのかを、発達心理学、学習心理学、臨床心理学などの研究成果から考えます。学生が将来、教師として接する子どもは、どのような課題を乗り越えながら成長していくのかを学び、子どもがおかれている家庭状況や文化的背景にも注意を払うことのできる教師としての素地を養います。
目次
1部 教育心理学からみた人間(発達をめぐる論争;発達と養育 ほか)
2部 発達のすがた(人格発達(児童期まで;青年期以後の生涯発達)
自分理解 ほか)
3部 個人差の理解(個性の把握―個人差測定の活用;知性の理解 ほか)
4部 子どもの理解と支援の手だて(適応と不適応;自分の感じ方と他者の見方 ほか)