江戸幻想批判―「江戸の性愛」礼讃論を撃つ

江戸幻想批判―「江戸の性愛」礼讃論を撃つ

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788506985
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1090

出版社内容情報

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2008年12月に『 改訂新版 江戸幻想批判 』が刊行されます。
今回、「聖なる遊女論」「恋愛輸入品説」にまで根底的批判を加えて、全面的に改訂増補したパワーアップ版をお贈りします。田中優子氏、川村湊氏、岸田秀氏との対談・往復書簡も収録いたしました。

内容説明

江戸は明るかった?江戸の性はおおらかだった?トンデモない!江戸の性的自由とは、強姦、セクハラの自由であり、その洗練された遊郭文化とは、女性の人身売買の上に築かれた悲惨なものだった。トンデモない「江戸幻想」を該博な体験的知識を総動員して木っ端みじんに粉砕する、論争の書、第三弾。

目次

「江戸幻想」とは何か
第1部 「江戸幻想」の諸相(近世文化に関する覚書―「江戸幻想」の広まり;江戸幻想の原点―佐伯順子の仕事について;「江戸幻想派」集結?―「春本座談会」を読む;相対主義について;私的徳川時代論;農村は性のパラダイス;「悪場所の発想」と〈江戸ブーム〉―『廣末保著作集』刊行によせて;フーコー的近代としての江戸―桜井進『江戸の無意識』について)
第2部 近世文化の諸相(歌舞伎批評は可能か?;女形の近代;唐十郎「特権的肉体論」を読む;馬琴の位置;再び処女の純潔を論ず―伏姫論;父 作者の疎外―『南総里見八犬伝』再考)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オールド・ボリシェビク

4
安易な江戸礼賛を徹底的に批判する。著者のキャリアの初期の著作ゆえ、まだ小谷野節全開とまでは行かないが、江戸が性的に奔放だったとか、吉原文化が洗練されていたとかいう虚妄を暴いていく。この版は1999年に出ていて、そのころに買い求めたのだが、その後、2008年に改訂新版が出ていて、そちらは田中優子や岸田秀らとの対談や往復書簡が収められているという。吉原の遊女の平均寿命が23歳だったという一事からも、そこに「粋」なんて見ている場合ではない。2023/07/16

i-miya

0
1999 田中優子『江戸の想像力』(ちくま学術文庫) 佐伯順子『遊女の文化史』(中公新書) 江戸幻想 廣末保 川村邦光 氏家幹人―加わる 「江戸幻想」派に 第1部 江戸幻想の諸相 < 近世文化に関する覚書―江戸幻想の広まり > = 離婚研究の拡張解釈 = 高木ただし 法制史的なもの 『心中天網島』 紙屋治兵衛、妻おさん = 「江戸の性愛」の美化 = 氏家幹人 『武士道とエロス』(講談社新書) 男色ふつう 「色好み」 = 「江戸幻想」への危惧 == 赤川学 =2009/02/22

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