出版社内容情報
誰が歴史を決めるのか? 共産主義体制崩壊後の東ヨーロッパが直面する「過去をめぐる闘争」の姿を旧体制の指導者,軍人,秘密警察,反体制派,庶民等あらゆる層の人々の内面から描き出す。鋭い問題意識と対象への果敢な切込みで全米図書賞受賞!
・「歴史を克服するために何が必要かを考えさえる好著だ。」(1999年 4月 25日付日本経済新聞、脇 祐三氏評)
・「大変骨太なドキュメンタリーである。」(読売新聞 99.3.28 猪木武徳氏評)
・東京新聞 99.4.11 岩崎 稔氏評
・「図書新聞」99.5.1 水谷 驍氏評
・「サンデー毎日」99.5.9 井家上隆幸
・「週刊朝日」99.5.21 戸田 鴻氏評
・「週刊読書人」99.5.21 川原 彰氏評
・京都新聞 99.6.6
・聖教新聞 99.6.23
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【関連書籍】
『 記憶・歴史・忘却 上下巻 』 P・リクール著 (定価上5565円 下4725円 2004-05)
『 軍事組織と社会 』 S・アンジェイエフスキー著 (定価3570円 2004)
『 白バラの声 ショル兄妹の手紙 』 H・ショル、Z・ショル著/インゲ・イェンス編 (定価2520円 1985)
内容説明
“過去を支配するものが未来を支配する”オーウェルのこの言葉を光源に、ポスト共産主義が直面する“歴史をめぐる闘争”を社会の深部から照らし出す。“誰が歴史を決めるのか”を今を生きる血の通った個人のドラマとしてとらえるストーリーテリングの冴えによって全米図書賞に輝いた傑作。
目次
第1部 チェコスロヴァキア(人民の敵;スパイの官僚組織;我々は彼らと違う)
第2部 ポーランド(黒眼鏡;より小さい悪;囚人)
第3部 ドイツ(闘うときは、よく見て、すばやい決断を;公式の悪魔払い;会話)