出版社内容情報
UCLAほか各大学の実習で練り上げられた文字どおりユーザーフレンドリーな調査必携。現場におけるメモ取りからレポートや民族誌を書き上げるまでの調査の全ステップを実例に即して詳細に説き,フィールドワーカーが突き当たる数々の疑問に答える。
フィールドワーカーの仕事は、現場に出かけていって他者の活動や日常の経験に密着するところにある。「密着」というからには、現場の人々の日常的な生活と活動に物理的にも社会的にも接近することが最低限必要となる。つまり、他者の生活における重要な場面や状況を観察し理解するためには、そのただ中に身を置くことができなければならないのである。しかし、密着ということには、これ以外にも、もう一つはるかに重要な要素が含まれている。フィールドワーカーは、他者の世界に対してより深く溶けこむことによって。重大な意味を持ちまた大切だと他者が実感していることを把握しようとするのである。(第一章より)
・「週刊読書人」99.1.22 蘭信三氏評
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【関連書籍】
『 増訂版 フィールドワーク 』 佐藤郁哉著 (定価2310円 2006)
『 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 』 戈木クレイグヒル滋子著 (定価1890円 2006)
『 フィールドワークの技法 』 佐藤郁哉著 (定価3045円 2002)
【新 刊】
『 ワードマップ エスノメソドロジー 』 前田泰樹ほか編 (定価2520円 2007.8月)
内容説明
フィールドノートを書くためのテクニックというものは、従来口伝や秘伝のたぐいでしかなかった。この本は、フィールドワークをおこなう上で最も本質的な作業の詳細について系統的に紹介している。
目次
民族誌的調査におけるフィールドノーツ
現場で―参加し、観察し、メモを書く
フィールドノーツを書きあげる(現場から書斎へ;ページ上に場面を再現する)
メンバーたちの固有の意味づけを明らかにしていく
フィールドノーツを加工する―コーディングとメモをとる作業
民族誌を書く
結論
感想・レビュー
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