世紀末シンドローム―ニューエイジの光と闇

世紀末シンドローム―ニューエイジの光と闇

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788506411
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1038

出版社内容情報

 脳や心の本の異常なブームがある。この〈異常〉または〈超常〉というのもニューエイジのキーワードである。常とは異なり、常を超えるものが興味をひくのである。X現象とかXファイルなどといわれる。天使や女神の本、イルカやクジラの本が次々と出される。いったい、これらの雑多な現象のうちに、どんなつながりがあるのだろうか。私は〈ニューエイジ〉ということばを見つけた時、これらの現象のつながりが見えてくるような気がした。そして、二十世紀という時代の世紀末をこの概念によって読んでいきたいと思ったのである。(本文「序章 世紀末の気配」より)

 ・「二一世紀がやってくる前に一読しておいた方がいい。そういう本である。」(香山リカ氏評 信濃毎日新聞 1998.08.09)
 ・「閉塞状況脱出へ指針示す」(山口昌男氏評 東京新聞 1998.06.14)

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 【関連書籍】
 『 思考のトポス 』 中山 元著 (定価2625円 2006)
 『 なぜ悪人を殺してはいけないのか 』 小谷野敦著 (定価2520円 2006)
 『 嘘を生きる人 妄想を生きる人 』 武野俊弥著 (定価2310円 2005)

内容説明

21世紀の認識地図が見えてくる。今や世紀末。世の中は「癒し」や「こころ」の洪水である。60年代にカウンターカルチャーとして始まり、90年代に世界的に広まったこの奇妙な現象を、ニューエイジ=世紀末現象として括り、精神・身体・自然・芸術の全領域にわたる見取図を描く。ヒーリング、セラピー、全体、生命、エステ、ダイエット、オルタナティヴ、地球、グリーン、エコロジーなどをキーワードに、新しい世紀が見えてくる。

目次

序章 世紀末の気配
第1部 身体
第2部 自然
第3部 精神世界
第4部 文化と芸術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

8
ニューエイジの全容を身体、自然、心、芸術の四領域に分類して見ていく。特に面白いのはダイエットの話で、20年代にアメリカで流行したダイエットは60年代にニューエイジと結びついたらしい。また全体を回避するポモとドイツの生の哲学を取り込んだニューエイジの対比から、ガタリはエコロジーや精神の中枢に芸術を見出し、芸術という物語を志向することで、ポモの解体を脱しようとしたのでは?と指摘するところも興味深い。ニューエイジという現象からバラバラの領域の繋がりが見えてくる良書。2018/01/13

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