出版社内容情報
質問の仕方や順序が違えば回答も全く違ってくる。調査は社会をどこまで忠実に写しとるのか。信頼できる調査とできない調査は? とかく技法の解説に走りすぎて本質が見失われがちな社会調査の真髄を,身近な話題で誰もが楽しく読めるように説く。
“世論”というと選挙や住民投票をイメージしがちである。そのため、世論調査でとらえる世論は二者択一で賛否を問うものと考えられるかもしれないが、世論調査の質問と回答の形式にはいろいろある。そして、回答形式で結果は大きく変わってくる。どの形式が正しいかは一概には言えない。“世論”は確たる形があるものとして存在するというよりも、“状態”としてあると考えたほうがよい。状態だから、とらえ方でいろいろに見える。(「4章 世論は賛成?それとも反対?」より)
・「信用組合」98.7月号 阿達哲雄氏評
・「よろん」98.10月 興津正煕氏評
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【関連書籍】
『 増訂版 フィールドワーク 』 佐藤郁哉著 (定価2310円 2006)
『 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 』 戈木クレイグヒル滋子著 (定価1890円 2006)
『 データ対話型理論の発見 』 グレイザー、ストラウス著 (定価4410円 1996)
【新 刊】
『 ワードマップ エスノメソドロジー 』 前田泰樹ほか編 (定価2520円 2007.8月)
内容説明
著者の長年の経験をもとに、面白い実例をあげながら、世論調査とは何か、その読み方を楽しく理解させてくれます。
目次
世論調査は信用できるか
日本人は人情課長が好き?
観光で行きたい国はどこ
自社ブランド一位の秘密
世論は賛成?それとも反対?
内閣支持率って何?
支持政党はあるの?ないの?
自由に答えさせる不自由
自分と他人とどちらがホンネ
ていねいな質問に気をつけろ〔ほか〕