スプリット―存在をめぐるまなざし歌手と武術家と精神科医の出会い

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スプリット―存在をめぐるまなざし歌手と武術家と精神科医の出会い

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788506398
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1010

出版社内容情報

 ロック,武術,精神医学と,異なる世界で活躍する著者たちが,いずれものたうちまわるようにして追い求めてきた自己存在の意味と,その探求の軌跡を率直に語り合う。人生の岐路に立ち,不安と苦悩のなかで存在の意味を模索している読者への贈り物。今、注目をあびる甲野善紀氏、名越康文氏の世界観に触れられる一冊です。

「空へ」で割れる
名越 割れるというのはたとえば、どんな感じなんでしょうか。
甲野 交通事故に遭った自動車のフロントガラスって粉々になっているでしょう。あんな感じです。
名越 どうもますますわからなくなってくるなぁ、マキさんはどうですか。
マキ いやぁ そう言われても、まあなんとなく「空へ」で体が割れるいうのは、雰囲気としてはわからないことはないのですけれど。
甲野 じゃあ、ちょっとお見せしましょう。名越さん相手してください。こうして車に構えて、名越さんは、私のこの左手の上数センチのところに竹刀を構えて、そこから打ち込んでもらいます。つまり、ピクッと動いたら、もう名越さんの竹刀が私の左腕に打ち込まれている状況にして、ここから私の方が、逆に名越さんの手許に打ち込むのです。
   どうぞ。(名越氏、構えた竹刀の数センチ下にある甲野氏の左腕を打つが、その瞬間、甲野氏の左足、左手前に構えていた態勢が右手、左足前に差し換わり名越氏の竹刀は空を切り、甲野氏の竹刀が名越氏の篭手に入っている) 
名越 これほど僕の側に有利な態勢なのに、まったく間に合わないんですよね。
甲野 この技は、以前もやっていましたけれど、相手の竹刀は、もっと離れていましたからね。それが、私の左手の十数センチ、まあ、ほとんど触れるくらいでもいいのですが、それだと見えにくいので、少し離れてもらっているのですけれど、この状態からでも対応できるようになったのは、やはり「空へ」で体が割れたことが決定的に大きな理由ですね。

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 【関連書籍】
 『 システム現象学 オートポイエーシスの第四領域 』 河本英夫著 (定価4410円 2006)
 『 〈私〉という謎 』 渡辺恒夫・高石恭子編 (定価2625円 2004)
 『 私の身体は頭がいい 』 内田樹著 (定価1890円 2003)

 【新 刊】
 『 モハメド・アリ 』 C・レマート著 (定価3465円 2007.7月)

目次

「カルメン・マキって知ってますか」
「タモリさんも引いた」
死んで下さいお母さん―寺山修司
死の夢
触れえない“兄”
「ゲゲゲの森の住人」
何にもなれずに医学部へいった
真赤な服に数珠かけて
おっぱいに描いた鬼の絵
海の向こうからのトランク〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アレカヤシ

1
30年ぶりのマキ熱のせいで読む。それぞれ話者が、生い立ちから語っていき、対話をしながらその人を深く掘り下げていって、存在の不思議にふれる、という感じの本。20年前の本だけど、マキさんがほんの少しわかったような気がして嬉しかった。本当は何にもわかっていないのかも知れないけど。3人の話者の、どの人の言葉にも、感動するところが多かった。特に名越さんの言葉に共鳴するところが多かった。2018/08/09

左脳

1
一歩間違えればオカルト。そうなっていないのは、三者三様の具体的な背景をそれぞれが自覚していて、それを語るための言葉を探す努力を怠らないからなのだろう。甲野師がいつも袴姿なのは「洋服のボタンが嫌い」という理由だったとは初めて知ったけど、なんとなくわかる。衣服にかかる重力がボタンの一点に留まって、衣服のそれ以外の部分がボタンにぶら下がるような状態が不快なんじゃないだろうか。本人にとっては極めて合理的な身体的感情作用なのだと思う。いろいろ感じたことはあるけど、いまはまだうまく言葉にならない。2011/08/12

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