出版社内容情報
メディアは男女の役割や家族をどのように描いているか。日独の人気TVドラマ,アニメ,コマーシャル,新聞,雑誌等身近な題材をウォッチングし,ジェンダーの平等と市民のメディア・リテラシー(読みとく力)を推し進めるために何が必要かを説く。
メディアによる男女の描写は、社会の鏡のように現実を忠実に反映したものではなく、メディアを取り巻く状況と内部の種々のプロセスを経て生み出される、人為的に構成されたイメージである。メディアの生み出すそうしたイメージが一定の傾向をもつ偏ったものであるとしたら、その社会で男女のありかたや役割について一般的に「常識」と見なされるもの、つまり「性別規範」をつくりだすことに、メディアはおおいに貢献していると考えられる。メディアは「ジェンダー」を社会的・文化的に「作る」過程において、大きな働きをしているといえよう。(まえがきより)
・「出版ニュース」98.4中 書評
・「新聞研究」 98.4 紹介
・「創」 98.4 紹介
・「女のしんぶん」98.6.10 村松泰子氏評
内容説明
市民によるメディア・ウォッチ。メディアは男女の役割や家族をどう描いているか。日独の人気テレビドラマ、アニメ、CM、新聞、雑誌、小説など身近な題材をウォッチングし、ジェンダーの平等と市民のメディア・リテラシー(読みとく力)を推し進めるために何が必要かを説く「ジェンダーとメディア」の研究成果。
目次
マスメディアで語っているのはだれか
日独のテレビドラマ
テレビドラマにみる日本型家族像
テレビアニメにみる日本の家族像
テレビコマーシャルのなかの家族像の変遷
新聞の「国際家族年」ディスコースとジェンダー
日本の大衆雑誌が描くジェンダーと「家族」
現代文学にみる「家族」のかたち
日本の女性の認識・言論・表現の自由をめざして
ドイツにおけるポルノ論争
女性による女性のためのメディア戦略
メディア・リテラシーと女性のエンパワーメント
感想・レビュー
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道聞千里