メディアがつくるジェンダー―日独の男女・家族像を読みとく

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メディアがつくるジェンダー―日独の男女・家族像を読みとく

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788506299
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1036

出版社内容情報

 メディアは男女の役割や家族をどのように描いているか。日独の人気TVドラマ,アニメ,コマーシャル,新聞,雑誌等身近な題材をウォッチングし,ジェンダーの平等と市民のメディア・リテラシー(読みとく力)を推し進めるために何が必要かを説く。

 メディアによる男女の描写は、社会の鏡のように現実を忠実に反映したものではなく、メディアを取り巻く状況と内部の種々のプロセスを経て生み出される、人為的に構成されたイメージである。メディアの生み出すそうしたイメージが一定の傾向をもつ偏ったものであるとしたら、その社会で男女のありかたや役割について一般的に「常識」と見なされるもの、つまり「性別規範」をつくりだすことに、メディアはおおいに貢献していると考えられる。メディアは「ジェンダー」を社会的・文化的に「作る」過程において、大きな働きをしているといえよう。(まえがきより)

 ・「出版ニュース」98.4中 書評
 ・「新聞研究」 98.4 紹介
 ・「創」 98.4 紹介
 ・「女のしんぶん」98.6.10  村松泰子氏評

内容説明

市民によるメディア・ウォッチ。メディアは男女の役割や家族をどう描いているか。日独の人気テレビドラマ、アニメ、CM、新聞、雑誌、小説など身近な題材をウォッチングし、ジェンダーの平等と市民のメディア・リテラシー(読みとく力)を推し進めるために何が必要かを説く「ジェンダーとメディア」の研究成果。

目次

マスメディアで語っているのはだれか
日独のテレビドラマ
テレビドラマにみる日本型家族像
テレビアニメにみる日本の家族像
テレビコマーシャルのなかの家族像の変遷
新聞の「国際家族年」ディスコースとジェンダー
日本の大衆雑誌が描くジェンダーと「家族」
現代文学にみる「家族」のかたち
日本の女性の認識・言論・表現の自由をめざして
ドイツにおけるポルノ論争
女性による女性のためのメディア戦略
メディア・リテラシーと女性のエンパワーメント

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

2
フェミニズムの弱点として、母娘関係への安直な退行が挙げられている▲平凡なシンポジウムをまとめたもの。しかし、ユタ・ブリュックナー「ドイツにおけるポルノ論争」(1993)だけ傾向が異なる。20世紀半ばのドイツでのポルノを巡るフェミニズム運動の混乱について概説している。かつて女性たちは性の自由化という観点からポルノを容認していた(婚姻外性交や堕胎の自由も)。そこから反転してポルノ禁止を強く主張するラディカル・フェミニズムが現れる。性の解放を行なったら、性の商品化が起きたという推移を見ると、実に間抜けだ。2017/03/21

道聞千里

1
授業の参考文献として「テレビコマーシャルのなかの家族像の変遷」読了。2021/12/28

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