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出版社内容情報
第二次大戦後のフランス独自の思想として、実存主義と構造主義の名を挙げることに異論はないだろう。もとより実存主義も構造主義もフランスの専売というわけではない。しかしこれらには、他にはないフランス独特の特徴がある。それはこれら二つの思想の出現の仕方にある。いずれの場合も狭義のアカデミズム内の出来事ではなく、フランスの知識人が多数それに関与し、ジャーナリズムを介して一般人の関心をも惹きつける社会的な現象となったのである。戦争直後のジャン=ポール・サルトル、モーリス・メルロ=ポンティ、アルベール・カミュといった実存主義哲学者、文学者たちの活躍はめざましく、その余波ははるか日本にまでおよんで、実存主義を流行らせたのである。実存主義から構造主義への交代も派手な論戦、論争を巻き起こした。…中略…このように思想が事件となり、現象となる傾向は、特殊フランス的といえよう。(「哲学と知識人」より)
・「二十世紀後半に、歴史や国家や人間のとらえ方がどう変ぼうしたかを考える入門書。」(東京新聞 98.4.19)
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【関連書籍】
『 資本主義黒書 』 R・クルツ著 (上巻6930円 下巻7月予定 2007)
『 思考のトポス 』 中山 元著 (定価2625円 2006)
『 記憶・歴史・忘却 上下巻 』 P・リクール著 (定価 上5565円 下4725 2004-05)
【書物復権 2007】
『 社会科学の理念 』 P・ウィンチ著 (定価2100円 初版1977を復刊)
内容説明
現代思想をリードしてきたフランス哲学。サルトルからフーコー、バルト、ラカンをへてドゥルーズにいたる1960年代以降の流れを、実存論的現象学、構造主義、ポスト構造主義の三部に分け、さらにレヴィナス、リクールなどの現代の新しい流れを「現象学の新しい展開」として、35のキイワードで見通しよく概観する。
目次
1 1960年の思想的状況
2 実存論的現象学
3 構造主義
4 ポスト構造主義
5 現象学の新しい展開
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