中世寺院の風景―中世民衆の生活と心性

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788505957
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C1021

出版社内容情報

 本書において取り上げたのは、律宗・一向宗の町堂・村堂などの地域社会の寺院や尼寺が多く、権門的寺院としては、第四章の法隆寺があるのみである。これは本書における私の関心ごとが、寺院との関わりにおいて辿れる中世民衆の社会生活・心性を明らかにしたいとするところにあり、そのためには権門的寺院よりは地域寺院の方がより具体的にこの課題に接近できると考えたからである。(「序」より)

 ・中日新聞 97.7.27 紹介
 ・京都新聞 97.6.22 紹介
 ・京都日報 97.7.20 紹介

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 【関連書籍】
 『 データブック 現代日本人の宗教 』 石井研士著 (定価2520円 2007.4月)
 『 神、人を喰う 』 六車由実著 (定価2625円 2003)
 『 銀座の神々 』 石井研士著 (定価2520円 1994)

内容説明

中世の人々にとって寺院は生活の中心であった。踊り念仏の一向宗、勧進活動で知られる律宗、小野小町伝説の小町寺、さらには建礼門院、実朝室本覚尼が入った尼寺など、地域社会の寺院に残された資料の緻密な読みを通して、中世の人々が何を願い、どのように生き死んでいったかを解き明かす。

目次

第1章 番場蓮華寺と一向俊聖
第2章 京都・小野小町伝説の道
第3章 中世の尼と尼寺―建礼門院とその女房を中心に
第4章 戦国時代の法隆寺と門前検断―『衆分成敗引付』を中心に
第5章 庶民の願い極楽浄土―海印寺寂照院・光林寺の像内納入文書から
第6章 鎌倉仏教の勧進活動―律宗の勧進活動を中心に
第7章 源実朝室本覚尼と遍照心院
第8章 中世大安寺の年中行事
第9章 延方普門院の船越地蔵と忍性