現場(フィールド)心理学の発想

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788505896
  • NDC分類 140
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 生きて動く現場へ! 実験室を出て現場の生き生きした感触に触れること,固定し・分類し・切断し・分析するのではなく,つなげ・重ね・合せ・育て・物語る新しい認識のしかた。5人の著者が語る,近代的知の方法を根底から変革する現場心理学の発想。

 現代の日本の心理学研究に「何か違うぞ」と感じている研究者は少なくないだろう。その現状を打破していくキーワードは「現場」であると考える。現場至上主義を唱えるつもりはない。現場に出さえすれば、あるいはフィールドワークさえすれば、よい研究ができるというわけでもない。心理学研究の一番の強みは、実験でも質問用紙調査でも面接調査でもフィールドワークでも、何でも使えるということであろう。ただし、どのようなアプローチをするにしても、現場を身体で知っているということの強みは、何ものにも代え難い。研究者自身も気づいていない暗黙の知 -- 現場で知らず知らずのうちに身についていった知 -- が、研究に活きることになる。(「第1章 現場への誘い」より)

 ・「児童心理」97.11月号 松島恵介氏評

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 【関連書籍】
 『 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 』 戈木クレイグヒル滋子著 (定価1890円 2006)
 『 子どもエスノグラフィー入門 』 柴山真琴著 (定価1995円 2006)
 『 ワードマップ 質的心理学 』 やまだようこ他著 (定価2310円 2004)

 【新 刊】
 『 質的心理学の方法 』 やまだようこ編 (定価2730円 2007.9月)

内容説明

本書では専門領域を異にするメンバーが、それぞれの発想のしかたや方法論を、ひらかれた共通の広場に出し言語化しようと試みた。

目次

第1部 ふれてみよう現場心理学(現場への誘い;同時代ゲームとしての現場心理学)
第2部 多重を生きる現場心理学(心理学で何ができるか;臨床現場と大学の狭間で;現場に生きることを志す人へ)
第3部 かかわりながら知る現場心理学(教育現場の歩き方;臨床心理学の「学」を考える;概念や尺度に惑わされない性格研究を;“社会”のある社会心理学にするために;モデル構成をめざす現場心理学の方法論)