出版社内容情報
小市民映画,母ものから〈ホームドラマ〉へ。日本映画の盛衰と家族ドラマの変遷をたどり,1950年代ホームドラマが描いた高度成長の「家族の物語」を鮮やかに読みとく。メディアのイメージ形成と現実の家族変動との密接な関連を初めて検証した力作。
・「日本経済新聞」97.2.9 書評 佐藤忠男氏
・「宮崎日日新聞」97.3.3 書評 同記事、山陽新聞、神奈川新聞など
・「東京新聞」97.3.23 書評 寺脇 研氏評 同記事、中日新聞
・「出版ニュース」97.3下 書評
・「図書新聞」97.5.17 書評 出口丈人氏評
・「読書人」97.6.6 書評 吉澤夏子氏評
・「週刊読書人」97.7.25 特集 著者「吉澤夏子氏の書評を読んで」
序
第一部 家族イメージ研究の理論と方法
1章 家族イメージの変動研究
2章 日本の家族変動
3章 カテゴリー分析の試み
第二部 日本の家族イメージの変遷
4章 母もの映画と小市民映画
5章 〈ホームドラマ〉の誕生
6章 小津安二郎作品をめぐるジャンルの変遷
第三部 家族の物語の形成
7章 ホームドラマの供給と称揚の論理
8章 宣伝過程における〈ホームドラマ〉の形成
9章 興行過程における〈ホームドラマ〉の形成
10章 〈ホームドラマ〉の形成
第四部 結 論
11章 「家族の物語」の意味するもの
注
あとがき
内容説明
日本映画のジャンルの変遷をたどり、1950年代「ホームドラマ」に託された女性達の夢と憧れ=高度成長の「家族の物語」を鮮やかに読みとく。メディアによるイメージ形成と戦後の家族変動との密接な関連を初めて詳細に検証した、社会学研究の書下し力作。
目次
第1部 家族イメージ研究の理論と方法
第2部 日本の家族イメージの変遷
第3部 家族の物語の形成
第4部 結論