出版社内容情報
人を助け賢くするのではなく,人を悩ませ無能にする機械や道具がなぜ氾濫するのか。人間の認知や動作の特性を読み込んだデザインとは何か。アップル社心理学者として著名なノーマン博士の『誰のためのデザイン?』『テクノロジー・ウォッチング』に続く第3弾。
良いニュースがある。テクノロジーはわれわれを賢くしてくれる可能性をもっているのだ。実際、すでにそうなっている。人間の知的能力には限りがあり、覚えられることも、学べることもたかが知れている。だがわれわれの能力の中には、われわれの可能性を拡げる人工の装置 -- アーティファクト -- を創出する力がある。われわれが発明するものがわれわれを賢くしてくれるのだ。テクノロジーを利用すれば、より深く、より明快に考えることができる。正確な情報を入手する手段を得ることができる。同じところにいようと、距離が離れていようと、他の人たちと効率良く仕事をすることができる。書くことや読むこと、美術や音楽を生み出したことに乾杯。論理的思考の普及、事典と教科書の発明に乾杯。科学と工業技術に乾杯。…そう願いたいものだが。(「第1章 人間中心のテクノロジー」より)
・「学習評価研究」97.秋 特集「コンピュータと教育の関係を考える」荒井克弘氏評
・「デザインニュースNO.237」97 小池星多氏評
・「サイアス」97.3.21 米沢富美子氏評
・「本書は,特に人が知的創造活動を行なう上で有益となる道具のデザインについて重要な示唆を与えている。」(京都新聞97.1.19)
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【関連書籍】
『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)
『 交通事故はなぜなくならないか 』 ワイルド著 (定価3675円 2007)
『 人間この信じやすきもの 』 T・ギロビッチ著 (定価3045円 1993)
内容説明
なぜ、人を悩ませ、人を無能にする機械や道具が氾濫するのか?人を助け、人を賢くするための「ソフト・テクノロジー」への招待。
目次
第1章 人間中心のテクノロジー
第2章 世界を体験する
第3章 表現のもつパワー
第4章 アーティファクトを人間に適合させる
第5章 人間の心
第6章 分散された認知
第7章 ものには、それが収まるべき場所がある
第8章 未来を予言する
第9章 ソフト・テクノロジーとハード・テクノロジー
第10章 テクノロジーは中立ではない
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