ワードマップ<br> 現代文学理論―テクスト・読み・世界

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現代文学理論―テクスト・読み・世界

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788505797
  • NDC分類 901
  • Cコード C1090

出版社内容情報

 概要を示すなら本書は、一九六〇年代から現在に至るまでの主要な議論を抑えてある。フランスが中心であるのはことの性質上当然だが、とくにアメリカでの旺盛な文学研究の動向がバランスよく盛りこまれていることは、本書の特色の一つに挙げられるだろう。第二の特色として、文学研究の現在と未来を意識したことを強調しておきたい。類書にはない文学メディア論の項目や「コンピュータと文学研究」などは、そうした意識の端的なあらわれである。巻末のブック・ガイドも、これから読者が文学の考察に新たな展開を加えてゆく契機となる著作を中心に選んである。第三の特色として、本書がすでに文学理論に十分精通している人たちをもターゲットとしていることを挙げておこう。解説的な部分にさえわれわれは、われわれ独自の見解を添えるようにした。アクセントの置き方、意義付け、展望などに関して、本書は既存の内外の文学理論概説書にみられる記述と多くの点で異なっている。(「おわりに」より)

 ・毎日新聞 97.11.21 大井浩一氏評

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 【関連書籍】
 『 思考のトポス 』 中山元著 (定価2625円 2006)
 『 ことばの意味とは何か 』 F・レカネティ著 (定価3990円 2006)
 『 文化理論用語集 』 P・ブルッカー著 (定価3990円 2003)

内容説明

構造主義からコンピュータまで。現代思想の底流を形成し、世界の見方を挑発してやまぬ現代の文学理論。バフチン、ジュネット、バルト、クリステヴァ、ド・マンなどの理論とキイワードを手がかりに、読む楽しみをテクストから世界へ解き放つ。

目次

1 構造主義詩学の展開(記号とは何か?―現代思想と現代文学理論を震撼させた記号理論を解明する;ソシュール言語学から構造主義文学批評へ―現代文学理論のはじまり ほか)
2 文学理論の記号論的転回(テクストと記号―記号論的テクスト主義宣言 テクストの誕生;テクストと修辞理論―修辞とは世界創造の概念装置である ほか)
3 社会のなかの文学(テーマ批評―物質的想像力からテクストの解体構築へ;マルクス主義文学批評の可能性―はたしてマルクス主義文学批評に未来はあるのか? ほか)
4 テクスト理論の諸相(意味生成分析―クリステヴァによる詩的言語の永久革命理論;テクストの精神分析―テクストは読まれると同時に読む ほか)
5 新たな理論展開に向けて(テクストのなかの他者性―読むこと、それは他者性の不意撃ちに自らを開くことである;ドゥルーズとスキゾ分析―樹木から根茎へ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NICK

5
文学理論はイーグルトンの『文学とは何か』やその他いろいろの概説書を読んで大体の種類を知っていると思っていたが、とんでもない思い違いだった。ヤコブソンやパンヴェニスト、ジラール。タームとして修辞理論、文学現象など、新たに知ることが大いにあった。井の中の蛙であった。文学を巡る議論は豊穣である。個人的にはやはり脱構築に興味が引かれる。2011/01/02

竹花 樒 - Shikimi Takehana

4
パースの古典的記号観を超克するソシュールの言語名称目録観の紹介を皮切りに、アメリカの新批評を経てフランスで勃興する構造主義批評の潮流の中で、バルトが古典的文学研究における実証主義の要であった「作者」への死亡宣告を突きつけることで現代文学批評の幕開けに至る流れを鮮やかに素描し、「作者」から「テクスト」へ、「読みの理論」から「読者受容理論」への転回と変遷を具体的な批評家の名前を挙げて解説していく。「網羅的な性質を帯びてはいない」と但し書きがなされているが「現代文学理論」の概観を充分すぎる程素描し得ていた良書。2011/04/28

viola

3
文学研究者、院生でさえもニガテだという人が多いという、文学理論。入門書のように見えて、難易度は高め。 かなり難しい・・・。構造主義詩学、修辞理論、セックスとジェンダー、テクスト理論など。 目新しいものだと「コンピュータと文学研究」なんてものもあります。2010/03/01

2
21世紀の現在にも翳らない文学理論の名著である。記号学=構造主義やポスト構造主義が多く理論の礎になっている。読者の我々は、文学理論とは思想のことに他ならないことを確認するであろう(この《読者》もまた自明ではない概念として、本書の議論の多くに付されることになる)。現代思想を背に受けて理論を培ってきた各文学理論は、文学以外の芸術範疇や芸術事象に対しても転用されうべきものである。本書は文学理論を使う人々の未来に向けられたものである。コンテンツが多様化する現在、ますます文学理論を学び考える意義があるだろう。2024/02/14

七草奈々子

2
文学についての比較的新しめの話題が多く集まっており、今から見るとやや古い議論も含まれていそう、という印象はあるが、全体的にコンパクトに纏まっているので便利な一冊。巻末のブックガイドが特に有用だと思われる。2018/08/27

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