出版社内容情報
〈やさしさ〉をめぐる旅は,自らの感受性を組み替えるための,厳しい自己との闘いを伴う。ヴァルネラビリティの概念を,「いじめられやすさ」から「傷つきやすさ」へと反転させることによって,ミリタントな〈やさしさ〉の地平を切りひらく。
いま、アイデンティティという問いが問われている。アイデンティティは、大方、日常生活のなかに埋もれている。日々、私たちは眠っているアイデンティティを意識することなく過ごしている。ことさらアイデンティということに私たちの視線が向けられるのは、アイデンティティの停泊点ないし存在基盤が揺らぎ出すときか、あるいは溶解した停泊点が再び組織化されて形を現し始めるときであろう。(「アイデンティティという問い」より)
・「元気が出る政治社会学書といっていい」(教育新聞」97.7.7)
・「シニアウェーブ」97.3月 特集 未来を創る
・「CSつうしん」97.1月、伊藤由紀子氏評
・「読書人」97.1.24、黒川 創氏評
・「週刊 東洋経済」97.1.18
・「出版ダイジェスト」96.11.21
・「中日新聞」97.1.5、村瀬 学氏評
・「出版ニュース」96.12
・「リテレール」96.冬、土屋恵一郎氏評
・「日本経済新聞」96.11.17 「あとがきのあと」
-------------------------------------------------------------
【関連書籍】
『 空間管理社会 』 阿部潔・成実弘至編 (定価2520円 2006)
『 思考のトポス 』 中山元著 (定価2520円 2006)
『 アイデンティティの権力 』 坂本佳鶴恵著 (定価3675円 2005)
目次
アイデンティティと変容
市民社会再考
ネットワーキング
共生の思想
為己文学―自己のための学問