出版社内容情報
人はエラーをしてはいけないところではエラーをしないように気をつけて行動する。これが自己モニタリング(自己調整)に他ならない。自己モニタリングが完璧にできるなら、ヒューマン・エラーは防げるが、そうはいかない。不利益や事故と直結し、したがって「自己」の存在が脅かされることが確実に予期できるような状況であるにもかかわらず(多くは、事後的に考えてみればの話であるが)、モニタリング不全によるエラーの発生を許してしまう脆さが人にはある。この脆さを過大に意識してしまうと、自己嫌悪に陥ってしまったり、過度な精神鍛錬主義にはまり込んでしまう危険性がある。(「自己モニタリング」より)
・「計装」 98.3月
・京都新聞97.1.21
・「DESIGN NEWS」 96.9.10 特集「認知的ユーザビリティの研究に着手せよ」黒須正明氏
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【関連書籍】
『 安全・安心の心理学 』 海保博之・宮本聡介著 (定価1995円 2007)
『 交通事故はなぜなくならないか 』 ジェラルド・J・S・ワイルド著 (定価3675円 2007)
『 リスク・マネジメントの心理学 』 岡本浩一ほか編著 (定価3675円 2003)
内容説明
それは致命的な災厄をもたらすこともあれば偉大な創造を生み出すこともある。エラーの表層から深層まで、43個のキーワードで掘り下げて高度技術社会における人間・機械・システム・社会の望ましい関係を探る。
目次
第1部 ヒューマン・エラーとその周辺
第2部 人間その誤りやすきもの
第3部 事故を防ぐ