出版社内容情報
スミス,ルソーらを経て,新古典派経済学の公準となった〈稀少性〉こそが人々の欲望と〈模倣競争〉的消費に呪縛された近代を導いたのだ。この観念の魔力をジンメル,ヴェブレン,ボードリヤールらの理論に消費の社会史を織り交ぜつつ鮮烈に描く。
・「出版ニュース」95.7
・「週刊東洋経済」95.6.17
内容説明
みずから発明した「稀少性」の観念に呪縛されてきた近代という時代。モノへの欲望を駆り立て、消費の仕掛けを高度化してきた観念の魔力の思想史。
目次
第1章 稀少性の発明
第2章 豊かさの約束
第3章 節約=効率化
第4章 消費