出版社内容情報
子どもを大事するほど子どもの数が減る!? 家族愛にはパラドックスがつきまとう。歴史社会学やフェミニズム理論の知見を駆使して〈近代家族〉の矛盾した性格と危うさをえぐり,現代化によってエスカレートする家族の愛憎と闘争のゆくえを見据える。
家族を営んでいくなかで出会うさまざまな現実の体験に「家族はすばらしいものである」というワクをはめた途端に、こぼれ落ちるものがでてくる。そのこぼれ落ちるものを、そして、なぜこぼれ落ちてしまうのかを見ていきたい。「家族でなくても安らぎや愛情が得られる」「家族はかならずしも愛情を保証しない」。理想論ではない、このような認識から、家族を見直していきたい。(本文より)
・「論座」98.2月号 特集 「家族を読み解く10冊」山田昌弘氏
・「看護展望」97.3月号
・「週刊読書人」94.12.23 特集「女性学「家族」をめぐる論考が目立つ」吉澤夏子
・「週刊読書人」94.12.23 特集 好井裕明氏
・「エコノミスト」97.11.1 湯沢雍彦氏評
・「週刊読書人」97.7.29 二宮周平氏評
・「プチタンファン」94.8 書評
・「感情の分析で解く家族のメカニズム」(東京新聞 94.6.12 落合恵美子氏評)
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【関連書籍】
『 フランスから見る日本ジェンダー史 』 棚沢直子、中嶋公子編 (定価3360円 2007)
『 ジェンダー家族を超えて 』 牟田和恵著 (定価2520円 2006)
『 ワードマップ フェミニズム 』 江原由美子ほか編 (定価2730円 1997)
内容説明
「子どもを大事にすると子どもの数が減る」「男女交際が増えると結婚が遠のく」etc…家族と愛情にはパラドックスがつきまとう。思い込みや理想論を捨ててありのままの〈近代家族〉を見つめる時、現実の家族の苦悩を生き抜く強さが得られると説く。
目次
序章 家族愛の強調が生み出すパラドックス
1章 近代家族のアイデンティティ
2章 近代家族と愛情の諸相
3章 家事労働のしくみ
4章 近代家族のゆくえ
感想・レビュー
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オフィス派の宇宙図
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