出版社内容情報
子どもへの暴力は人類最大の犯罪である! 今すぐ体罰=子どもの魂の殺人をやめること。子どもの虐待を容認する大人たちの責任を問い糺し,勇気をもって親子の痛ましい真実を直視するよう訴える。沈黙の壁に挑み続けるアリス・ミラー待望の作。
私たちは自分のまわりに高い壁を築き、痛ましい事実から自分を切り離そうとします。これまで、自分自身についての事実を知った上で生きられるとは知りませんでしたし、どのようの生きればよいのかも知りません。そのために壁が必要なのです。もちろん、このように尋ねることはできるでしょう。「どうしてそんなことを知る必要がある?過ぎ去ったことは過ぎ去ったのだ。なんのためにそんなことを問題にしなければいけない?」。この問いに対する答えは非常に複雑です。私はこの本の中で、なぜ私たちは、個々人としても社会としても、子ども時代の真実を放棄できないし、またはしてならないのかを、さまざまな事例によってご説明したいと思います。(「まえがき」より)
・「定有堂JOURNAL」94.4月 天野晶子氏評
・「Women’s EYE」94.7月 小田亜佐子氏
・「週刊読書人」94.5.20 丹治吉順氏評
・「教育医事新聞」94.3.25 紹介
・東京新聞 夕刊 94.4.28 影山和子氏評
・「月刊DIY」94.7月
・朝日新聞 94.3.6
・朝日新聞 94.4.25 特集「「親に奪われた人生」いやす」丹治吉順
・京都新聞 夕刊 94.4.30
・「解放新聞 広島県版」99.9.20
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【関連書籍】
『 母に心を引き裂かれて 』 ローソン著 (定価2625円 2007.4月 とびら社発行)
『 家族というストレス 家族心理士のすすめ 』 岡堂哲雄著 (定価1995円 2006)
『 インターネット・セラピーへの招待 』 田村毅著 (定価2310円 2003)
【新 刊】
『 レクチャー 精神科診断学 』 京都府臨床心理士会編 (定価2940円 9月刊行予定)
内容説明
しつけと称する暴力は犯罪であり体罰の伝統は今すぐ断ちきらねばならない。ミラーの子供解放思想。
目次
1 壁の裂け目と向こう側への視線(エファの計画;惑乱の獄から;精神医学における記憶との闘い;目隠し鬼と精神分析における事実からの逃亡;報道界の沈黙の壁)
2 事実(「伝統」としての子どもの犠牲;偏執狂的救済提供者と全体主義体制の建設者;エレミアの哀歌に見る虐待された子ども)
3 虚偽の放棄(痛ましい真実の経験は解放をもたらす;生まれ、生きられた生の保護のために)
4 自己欺瞞からの解放