アニミズムを読む―日本文学における自然・生命・自己

アニミズムを読む―日本文学における自然・生命・自己

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  • サイズ B6判/ページ数 447p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788504745
  • NDC分類 910.4
  • Cコード C1091

出版社内容情報

●新曜社の関連書籍
 『 神、人を喰う -- 人身御供の民俗学 』 六車由美著 (定価2625円 2003)
 『 ワードマップ 神道 』 井上順孝編 (定価2310円 1998)
 『 アマテラスの深みへ 』 斎藤英喜著 (定価2520円 1996)

内容説明

いまアニミズムが見直されている。現代文明によって傷つき乾いた心を潤し、自然とのつながりを回復させてくれる癒しの思想として。万葉、古今から鏡花、川端、大江までの日本文学のなかに脈々と流れるアニミズムの水流を広く世界文学の視点から跡づける。

目次

現代小説の中のアニミズム―「桜」モチーフの軌跡
果心居士の消滅―西洋のミメーシスと違うもの
日本文学の底に流れるアニミズム
復活するアニミズム―現代日本文学の場合
現代に生きるアニミズムの世界
水とことばとコスモロジー
無常とアニミズムの融合―仏典のレトリックと和歌の自然観
自然のいのちと芸術の美―日本の文芸論における自然物のイメージ
言葉のアニミズム―泉鏡花における自己と自然
花と精霊―折口信夫『身毒丸』を読む
ふれ合うリズム―志賀直哉の『和解』と『暗夜行路』における自己と自然
川端康成の自然・女性・自我
三島由紀夫、その自己と自然―宮沢賢治の世界とくらべて
風景の川、文体の川―井伏鱒二の名作『川』
辺境なるアルカディア―大江健三郎の「牧歌」と「反牧歌」