出版社内容情報
文化としてのみ語られがちなキリスト教をまず宗教として語ること。宗教としてのキリスト教の核心は何か,その本質,構造,歴史を常にイエスの言葉にもどりつつ,旧約新約2つの聖書世界のダイナミックなかかわりの中に浮き彫りにする。
イエス・キリストとは「キリストすなわちメシアであるイエス」を意味する。「キリスト」(Christos)とはヘブライ語の「メシア」(Masiah)のギリシア語訳で、それはもともと「油注がれたもの」の意味で、そこから救い主を意味するようになる。したがって、イエスをキリストと呼ぶことは、ナザレに生まれた人間イエスを救い主キリストと崇める信仰の表明であるが、それとともにキリストという称号をめぐる、いわゆる「キリスト論」の諸問題がそこから発生してくることになる。それはまずイエスの弟子たちが直面した問題であった。(本文「イエス・キリスト」より)
・「アレティア」 94 太田愛人氏評
・「信徒の友」93.10月
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【関連書籍】
『 イスラーム その生活・思想・歴史 』 小杉泰、江川ひかり編 (定価2520円 2006)
『 記憶・歴史・忘却 上下巻』 P・リクール著 (定価 上巻5565円 下巻4725円 2004-2005)
『 時間と物語 全3巻 』 P・リクール著 (定価 1巻5040円 2巻3990円 3巻6090円 )
内容説明
いま宗教は時代のキーワード。なかでも最大の影響力をもつキリスト教を抜きに世界の政治・経済を語ることはできない。キリスト教とは何か?その全体像を30個のキーワードを切り口に多面的に解き明かす。
目次
1 イエス・キリストとはだれか―ユダヤ教からキリスト教へ
2 イエスの教えと業
3 十字架と復活―教会の誕生
4 使徒たちの宣教―パウロの神学と伝道を中心に
5 キリスト教の確立―迫害からカトリック教会成立へ
6 宗教改革以後のキリスト教の発展
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