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キリスト教―その思想と歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788504578
  • NDC分類 190
  • Cコード C1016

出版社内容情報

 文化としてのみ語られがちなキリスト教をまず宗教として語ること。宗教としてのキリスト教の核心は何か,その本質,構造,歴史を常にイエスの言葉にもどりつつ,旧約新約2つの聖書世界のダイナミックなかかわりの中に浮き彫りにする。

 イエス・キリストとは「キリストすなわちメシアであるイエス」を意味する。「キリスト」(Christos)とはヘブライ語の「メシア」(Masiah)のギリシア語訳で、それはもともと「油注がれたもの」の意味で、そこから救い主を意味するようになる。したがって、イエスをキリストと呼ぶことは、ナザレに生まれた人間イエスを救い主キリストと崇める信仰の表明であるが、それとともにキリストという称号をめぐる、いわゆる「キリスト論」の諸問題がそこから発生してくることになる。それはまずイエスの弟子たちが直面した問題であった。(本文「イエス・キリスト」より)

 ・「アレティア」 94 太田愛人氏評
 ・「信徒の友」93.10月

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 【関連書籍】
 『 イスラーム その生活・思想・歴史 』 小杉泰、江川ひかり編 (定価2520円 2006)
 『 記憶・歴史・忘却 上下巻』 P・リクール著 (定価 上巻5565円 下巻4725円 2004-2005) 
 『 時間と物語 全3巻 』 P・リクール著 (定価 1巻5040円 2巻3990円 3巻6090円 )
 

内容説明

いま宗教は時代のキーワード。なかでも最大の影響力をもつキリスト教を抜きに世界の政治・経済を語ることはできない。キリスト教とは何か?その全体像を30個のキーワードを切り口に多面的に解き明かす。

目次

1 イエス・キリストとはだれか―ユダヤ教からキリスト教へ
2 イエスの教えと業
3 十字架と復活―教会の誕生
4 使徒たちの宣教―パウロの神学と伝道を中心に
5 キリスト教の確立―迫害からカトリック教会成立へ
6 宗教改革以後のキリスト教の発展

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mstr_kk

7
とても面白かったです。キリスト教自体の面白さによるところが大きいですが、この本の文章の読みやすさもすばらしい。ただ、もうちょっと自由に改行できるとよかったですね。決まったスペースで説明しきらなければいけないため、ギチギチになっているところもあります。ともかく、キリスト教についての知識を一度まとめ直すのにぴったりの本ではないかなと思います。2018/08/11

mstr_kk

4
この本はとても好きです。ただ、キリスト教史の部分で歴史的な通時性が弱く、宗教改革以降のキリスト教史がほとんどないのが残念。2020/01/17

源次/びめいだー

1
キリスト教の思想と歴史について、30のキーワードを核にして書かれています。原始キリスト教に関する記述が多いです。2016/01/05

ヤスミン

0
よくまとまっている。聖書解釈の変遷などにも触れられていて非常に参考になった。(ブルトマンが気になる。2012/01/13

singoito2

0
P.リクールの翻訳者として有名な久米博さんのキリスト教概説。歴史的に順を追って説明しており、かつ、20世紀の史的イエス論まで及んでいるので受洗準備中の方やキリスト教に関心を持ち始めている方には分かりやすい、接しやすい本だと思います。ただし、久米さんの専門である解釈学的な観点からの歴史は巻末の数ページしかなく、あとは知っていることばかりだったので、聖書解釈や教会史についてある程度以上の知識のある人には退屈だと思います。2021/03/24

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