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出版社内容情報
フーコーの仕事の全体像を簡潔にわかりやすく伝えつつ,とくに社会生活のあらゆる局面に重層する権力諸関係の存在とその内部での個人性の構成についての認識の重要性を指摘。フーコーの遺産から豊かな概念的洞察をひきだしたフーコー入門。
ミッシェル・フーコーの仕事は、人文諸科学によって定義され境界確定された研究の諸概念や諸領域に、たやすく適合させることができません。実際、フーコーは自らの仕事にかんするコメントで、自分はフロイト主義者でもマルクス主義者でもないといい、主体に関わる現象学的哲学を練り上げる事にも関心がないといっています。むしろ「歴史的・文科的実在としての近代主体の系譜学」を提出することに関心があると述べているのですが、このことは、人文諸科学と結びついたこれらの諸形式にたいして、フーコーによる概念化と接近の仕方には重要な違いがあることを暗示しています。しかしながら、フーコーの諸分析が思想史や哲学的探求や社会学的調査と区別されなければならないと論ずるからといって、なかでも歴史家や哲学家や社会学者が、フーコーの仕事に何の関心も関連も見出さないであろうといっているのではありません。フーコーは確かに社会学者ではありませんが、彼の仕事のうちには、社会学との関連が数多く見出されるのです。(「第1章」より)
・京都新聞 92.5.14 特集「フーコーをめぐる本、混迷の時代に合う哲学」
・「週刊ポスト」91.11.29 西川直子氏評
・産経新聞夕刊 91.9.5 滝本往人氏評
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【関連書籍】
『 社会科学の理念 』 P・ウィンチ著 (定価2100円 初版1977を復刊)
『 マス・コミュニケーション理論 』 バラン、デイビス著 (上3780円 下3465円 2007.5月)
『 空間管理社会 』 安部潔、成実弘至 編 (定価2520円 2006)
【新 刊】
『 メディアオーディエンスとは何か 』 ロス、ナイチンゲール著 (予価3360円 9月刊行予定)
内容説明
ひらかれたフーコー思想の全貌。
目次
第1章 主要なテーマと問題
第2章 方法と分析における諸問題
第3章 権力の主体、知の客体
第4章 国家、抵抗、合理性
感想・レビュー
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入江
武井 康則
396ay
はっちー