出版社内容情報
吹き荒れる反人間的暴力のただなかに科学的心理への愛を育み、ポパーの反証主義とクーン、ファイヤアーベントの相対主義を止揚する現代科学哲学の集成。
ある命題が極めて「真実そう」であり、誰もがそれを信じる場合でも、その命題が疑似科学的であることもあるし、また逆に、ある命題がとても信じ難いもので事実誰も信じる人がいなくてさえ、それが科学的に十分価値のあることもある。誰も信ずるどころか理解する人さえない理論でも、至高の科学上の価値を持つこともあるのである。(「序 論」より)
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【関連書籍】
『 方法への挑戦 科学的創造と知のアナーキズム 』 ファイヤーアーベント著 (定価4410円 同時復刊)
『 ロジカル・ディレンマ 』 ドーソン著 (定価4515円 2006)
【書物復権 2007】
『 社会科学の理念 』 P・ウィンチ著 (定価2100円 初版1977を復刊)
目次
序論 科学と擬似科学
第1章 反証と科学的研究プログラムの方法論
第2章 科学史とその合理的再構成
第3章 境界設定と帰納に関するポパーの見解
第4章 コペルニクスの研究プログラムはなぜプトレマイオスの研究プログラムより優れていたのか
第5章 科学的規準に対してニュートンの与えた影響
著者等紹介
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年生。東京大学大学院比較文化博士課程修了。国際基督教大学大学院教授
井山弘幸[イヤマヒロユキ]
1955年生。東京大学理学系大学院科学史・科学基礎論博士課程単位取得退学。新潟大学教授
小林傳司[コバヤシタダシ]
1954年生。東京大学理学系大学院科学史・科学基礎論博士課程単位取得退学。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授
横山輝雄[ヨコヤマテルオ]
1952年生。東京大学理学系大学院科学史・科学基礎論博士課程単位取得退学。南山大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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