新典社新書<br> コロポックルとはだれか―中世の千島列島とアイヌ伝説

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コロポックルとはだれか―中世の千島列島とアイヌ伝説

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  • サイズ B40判/ページ数 127p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784787961587
  • NDC分類 388.11
  • Cコード C0220

内容説明

ただのおとぎ話と思われがちな、フキの下に住む小人「コロポックル」の伝説。しかし、日本の中世説話やアイヌのカムイ・ユーカラなど様々な史料をもとにコロポックルの原像をたどっていくと、そのモデルともいうべき北千島アイヌの成り立ちと、かれらの変わった習俗が浮かび上がってくる。小人伝説の謎解きをしながら、知られざるアイヌの歴史、また中世千島の実像にも光をあてる、新しいコロポックル論。

目次

1 アイヌの小人伝説を読む
2 伝説の変容を考える(小人名称の変化;イレズミ伝承の成立;ユーカラとの融合)
3 伝説の起源を考える(古相の伝説の特徴;小人島とオオワシ;土鍋と竪穴住居;欠落するアイヌとのコミュニケーション;小人伝説を知らないアイヌ)
4 アイヌの千島進出(近世前の千島列島;「中世的千島」と「近世的千島」)
5 小人とはだれか(北千島アイヌの交易と交流;小人伝説の成立とその後)

著者等紹介

瀬川拓郎[セガワタクロウ]
1958年1月1日札幌市に生まれる。1980年岡山大学法文学部史学科卒業。専攻は考古学。博士(文学・総合研究大学院大学)。現職、旭川市博物科学館主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんくまそ

9
まず、菅江真澄・近藤重蔵・最上徳内などが記す蝦夷地小人説話に食らいついた。こんなんあるんやったらもっと早よ知りたかったわ。それらの資料から演繹していくと、話に出てくるあれこれに当てはまるのは、北千島アイヌだと。そして彼らの沈黙交易への印象が、姿を見せたがらないコロボックル伝説に「変容」したのでは、と。ただ、北千島アイヌは小人ではないんだよね。先月、千島・樺太アイヌの展示企画を見てきたところだったから、明治になってから彼らの子孫が受けた運命も知っている。だから、いろいろ思うところはあるよ。2015/09/03

MOE

5
コロポックル物語を何作か読み、たまたまネットでこんな本があるんだ?と見つけた本。ゴールデンカムイも全巻読んだのでアイヌ伝説や千島列島の話しも何となく頭に思い描いてみたり。そこに義経伝説まで触れられたら読むしかないよなw 明治時代にコロポックルの実在については帝国大学で大論争があったという史実が興味深かった。昔の文献などを調べたりで書かれていたが、今は北方領土問題などもあり調査の限界もあったり結論が興味ある人が何となく納得するような、しないような…小人が実在してたとしても今は確かに静かに暮らしたいだろうな。2023/09/02

pepe

2
アイヌの伝承にでてくるコロポックル(小人)が、北千島アイヌであったのではとするストーリー。さまざまな伝承の記載を集めている一方、状況証拠も多い。異人=小人と解釈してよいのか。伝承の中の小人は、特定の民族を指しているのか。「沈黙交易」という対面交渉のない関係であったとしても、北海道アイヌにとって北千島アイヌは異人だったのか。疑問が増えた。2013/03/25

Junpei Ishii

2
タイトルだけだと眉唾っぽい感じですが、十分説得力のある内容です。 著者は、北海道の続縄文〜擦文文化期研究の第一人者で、考古学の膨大な知見が背後にあり、考古学が積み重ねてきた成果に具体的なイメージを与えることに成功しています。 文章は平易で読みやすいです。 今後、本格的な論考として整理されて欲しいと思います。2012/07/15

笛吹岬

2
おとぎ話として扱われるコロポックルの伝承を、16世紀北千島の歴史史料として利活用しようという意欲的な試み。本書がきっかけに研究が進展することになるのではないだろうか。確かに現時点で新書1冊にするだけの情報量が集められていたとは思えなかったのも事実だが、それはネガティブな評価とはなりえない。2012/05/22

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