内容説明
江戸時代のことば遊びは、現代の絵文字やギャル文字にも通じていた!?日本人が日本語を面白がり日本語を楽しむ心は、今も昔も変わらない。早口言葉や、尻取り、無理問答、〓(きょ)字、鈍字など江戸のことば遊びから、現代ミステリ小説におけることば遊びまで。ことばと文字のアトラクションで楽しむ遊園地。
目次
1 “早口ことば”で遊ぶ
2 “尻取りことば”で遊ぶ
3 “無理問答”で遊ぶ
4 “〓(きょ)字”“鈍字”で遊ぶ
5 “文字絵”で遊ぶ
6 その他のことばや文字で遊ぶ
7 ミステリ文学と遊ぶ
著者等紹介
小野恭靖[オノミツヤス]
1958年8月18日静岡県沼津市に生まれる。1981年3月早稲田大学第一文学部日本文学専攻卒業。1984年3月早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。学位:博士(文学)。現職:大阪教育大学教育学部教授、大阪教育大学学長補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gorgeanalogue
12
山本正英本は重いので、移動用にさらっと。「嘘字」「鈍字」ものなど、近世俗文芸の屈託のなさの一端を楽しめる。源氏物語にも出てくる「偏継」、それから源順創案とされる「木綿襷」をもっと詳しく説明してほしかったなあ。京極為兼、また本書には取り上げられないが、小沢蘆庵もアクロバティックな和歌カリグラムを残しているので(浅田徹による)、ちょっと調べてみたい。面白いといえば面白いけど、最後の現代のミステリ作家がらみの章はちょっと余計では。2022/07/10
かなで
1
日本語学のレポート用にさらっと読んだ。 作家のペンネームに見る言葉遊び、の章がおもしろかった。/22冊目2020/08/03
のりたま
0
刊行時に読んだものの再読。漢字を分解する文字遊びを調べていて読んだが、『小野篁歌字尽』について少し触れるだけだった。60頁「光る君へ」に出てきた偏継についての記載あり。91頁、李氏朝鮮の民画については挿絵がほしかった。2024/03/23